定年バックパッカー海外放浪記

2017年1月22日

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 社会人風の三人は呆れ返って、これ以上付き合いきれないと部屋に引き上げた。そのうちに電話が掛かってきたので青年が応対。ユミちゃんはいったんソファーに戻ってきてタバコを吸いながらビールを飲んでいる。

 「ねー、タカさん、あの子本当にいい子だよね。明日彼のバイクでデートするんだけど、いいよね?」と小生の同意を求めるので「どこか知らないところに連れ込まれて大変なことに巻き込まれたりするから、バイクはやめたほうがいいんじゃない?」とやんわりと諭そうとすると「大丈夫よ。心配しすぎ! だってあんなにいい子が悪いことするわけないじゃん」とオジサンの忠告を完全無視。

 青年の電話が終わったのでユミちゃんはデートの段取り確認のため再びカウンターへ。“恋愛の基本は自己責任”と割り切って私は先に部屋に引き上げた。時計は午前2時半。

仏塔の上で地元の少女に言い寄るオジサン

人生における至福の刻とは

ミャンマー三人娘とにんまりするオジサン(左の子は頬にミャンマーの伝統的な日焼け止めのタナカを塗っている)

 12月24日 夕刻ロビーでユミちゃんを見かけたので昼間のデートの顛末を聞くと満面に笑みを浮かべて「最高に楽しかったわ。やっぱりいい子だったわ。タカさんは考えすぎよ」と屈託がない。

 昨夜三人の社会人風日本人はユミちゃんの行動に対して“日本の女が貧乏な現地人に一目惚れして軽率にデートに誘うなんて恥さらしだ”と男性目線でステレオタイプに批判していた。私の本音は“一年間アルバイト掛け持ちでお金を貯めて得られたものが貧乏な青年とのつかの間のデートだなんて虚しくないのか”という同情的懐疑心であった。

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