しかしそれらは男の視点からの表面的な解釈に過ぎないと浅慮を恥じた。日本の地方都市の縁遠い勤労女子の視点から観れば“イケメンで年下の純粋な青年とたとえ数時間でも至福の時を過ごせたことは幸少ない自分の人生のなかの最高の宝物。それは一年間頑張った自分への神様からのご褒美。宝物の思い出があればどんなに辛い人生でも生きていける”ということになるのではないか。
アジアの貧乏青年に日本女子が夢中になる構造的問題
アジア各地を旅行して分かってきたのはユミちゃんは決して例外ではないということだ。日本社会で幸せを見つけられない女子がアジア旅行で知り合った現地のイケメン・貧乏・年下の青年に夢中になる事例は枚挙に暇がない。
昨年(2016年)三か月間インド北部を歩いてきたが地元の良識ある人から「なぜ日本人の女性はインド人とイージーに付き合うのか」と何度も聞かれたほどである。
日本社会の構造的問題が背景にあることは間違いない。こうした実情を目の当たりにすると“日本の少子高齢化は止まらない”と暗然たる気持ちになる
⇒第2回に続く
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