細かい作業が得意な総務部・法務部の方へは「行政書士」
もし今、総務や法務にお務めで一般事務が得意という方は、行政書士の資格取得をおすすめする。行政書士は「街の法律家」と言われている。そのフレーズからは、顧客とのコミュニケーションが主体の仕事であると想起されるであろう。一般事務に従事し営業の経験がない人だと、今さらコミュニケーションに関わる仕事をしても、、、と思う方もいるであろう。
しかし、行政書士は細かい事務作業が得意な人ほど向いている副業資格であると、私は認識している。
行政書士の仕事は、実は書類作成・提出などの書類を取り扱う仕事がほとんどである。顧客の要望に応じ官公署に提出する書類を作成し提出する。営業許認可関連の書類など、顧客のビジネスや人生に密着した書類に関与するため、誤字脱字やそのほかの簡易的なミスも許されない。また書類作成のスピードも求められるので、今まで一般事務に精通してきた人間であればあるほど、適性が高いといえる。
書類作成を楽しめる人であれば、行政書士としての副業はお勧めである。
人からの縛りを嫌う自由人なら「中小企業診断士」
取引先と打ち合わせをするとしばしば、「ああ、この人中小企業診断士に向いているな」と思う方に出会う。その方たちの特徴は、打ち合わせなどでロジカルに話をし、知識が多い。日ごろから情報収集をし、知識を蓄えていることがわかる。しかし、決して経営者というわけではなく、強くはしゃしゃり出てこない。
もしこういう特徴をお持ちで、自分は縛られたくないと考えている方がいれば、中小企業診断士の資格取得をお勧めする。
中小企業診断士は、端的にいえば経営コンサルの国家資格である。単独での仕事獲得はなかなか難しい面もあるが、人脈のある40代50代のビジネスパーソンで、本業である程度の実績を残している方であれば、それらを活かし副業として活躍することは十分可能である。
中小企業診断士の勉強では、MBA並みの知識を学ぶため、そのコンサルの範囲は非常に幅広い。また、情報交換の場としての内部コミュニティの結束も強い。それゆえ、知人経由で仕事が転がってくることがままある。仕事の幅が広く、紹介経由での仕事も見込めるというのは、まさに自由な人にお勧めの副業資格である。