あの負けがあってこそ

2017年2月9日

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 「みんなと同じ練習ができるようになったのは2015年の秋からです。可能性が低いのはわかっていても、あきらめたくはありません。あくまでもリオデジャネイロ・オリンピック出場が目標でした。

 2016年5月。15人制ラグビーの日本代表に選ばれたときに、もしかしたら、ここでもの凄いパフォーマンスができれば、リオに選ばれる可能性がある。それがモチベーションになりました」

 結果は日本代表が「女子アジアラグビーチャンピオンシップ2016」に優勝し、アジアのチャンピオンとなった。その勝利へ確かな貢献を果たした。

 しかし、

 「リオのメンバーには選ばれませんでした」

時折笑顔もこぼれる平野さん(撮影:筆者)

 「これから先、自分が行く道はどこにあるのだろうと考えると、それは2020年の東京(オリンピック)ではありません。今私の中で一番大きな目標は、今年アイルランドで開催される15人制ラグビーの『女子ラグビーワールドカップ2017』に出場することです」

 「日本代表に選ばれて、目の前にあるワールドカップ・アイルランド大会に出場して勝つことです」

 「まずは全力で目の前の目標に向かっていきます。その目標を一つひとつクリアしていきたいと思っています」

 「いままでは家族のために頑張るぞって思っていたのですが、今の私は、自分のために頑張るぞって思っています!」

 トップレベルを目指すアスリートにとって順風満帆の競技人生などあり得ない。試練に磨かれてこそ巨歩の成長を遂げるもの。

 平野はインタビューの最後にカラッと笑って固い決意を口にした。家族のためから、自分のためにという言葉の中に、アスリートとして真のモチベーションを見出した証があるのかもしれない。

  
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