アメリカなのにコンチネンタルブレークファスト?
4月7日。モーテルでコーヒー、トースト(ジャム、バター付き)だけという純粋正統派コンチネンタルブレークファストを食べて出発。朝食にはご飯、たまご、海苔、焼魚、味噌汁という食習慣の日本人にはこのコンチネンタルは侘しいが仕方ない。
一流ホテルではオムレツ、目玉焼きやハム、ソーセージ、ベーコン、サラダが付いているイングリッシュブレークファストまたはアメリカンブレークファストと称する豪華な朝食が供されるが米国のいわゆる“普通のモーテル”では“朝食なし”か“コンチネンタル”だけである。たまに飲み物にジュース、ミルクが加わったり、セルフ式のワッフルが提供されるモーテルもあったが。
氷雨のそぼ降る摩天楼のシカゴを出発
ルート66に関するガイドブックや地図は日本でもゴマンとある。同様に体験記のブログなどは無数にある。しかしオリジナルのルート66、即ちHistric Route66(旧道)を完全走破したという人はほとんどいないようだ。仕事をしていれば精々二週間くらいしか休暇が取れないことから大半の経験者は長距離区間では1955年以降に建設されたハイウェイを利用している。
我々退職おじさんは時間が十分あるので“道ある限り”旧道を行く計画であった。旧道と言っても1920年代、1930年代、1940年代、1950年代とルートが変化している。我々は常に“現存する最古のルート”を選択することにした。
記念すべきルート66の起点はミシガン湖沿いの公園に面したT字路である。市街地で一方通行が複雑に指定されており最初は通り過ぎてしまった。二度目のトライでは目指す場所が一時停止の車両で一杯であった。三度目にやっと停車スペースを見つけて停車するとホテルの入口なので邪魔だとベルボーイが駆け寄ってきたので「写真を撮るため30秒だけ停車するだけだ」と機先を制して記念すべき写真を撮った。ガイドブックによるとシカゴからロサンゼルスのサンタ・モニカまで道路総延長距離3750キロらしい。
⇒第2回に続く
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