倫理的にどうかと思うし、何よりつまらない。
ディレクターが「下卑た発言」と激怒
筆者の友達に、子どもが生まれる前に「女の子だったら嫌だなあ」と言った男性がいる。当時20代中盤だった彼に理由を聞くと、こうだった。
「男は不細工でも何かを頑張ればそれなりにモテるようになるけれど、女はブスだったら何をしてもモテないから」
生まれたのは男の子だった。
このようにはっきりと口に出さずとも、こういう価値観を持つ人は少なくないのだろう。最近もこんなニュースを目にした。
何でも、人気番組「情熱大陸」のディレクターがプロデューサーを名指しで非難するメールを送ったのだという。プロデューサーのF氏が、番組で取り上げたある女性アスリートについて言及したことが発端だった。
この件を報じたデイリー新潮の記事によれば、この番組の試写が行われた際に、「見れば見るほど(この女性アスリートが)かわいく見えてきた」と発言した作家に対し、F氏が「じゃあイケるんですか~?」と言ったのだという。
これを聞いたディレクターは、女性アスリートを侮辱する発言だと激怒。「どこからそんな下卑た発言が生まれるのか」「激しい憤りを抱いたのと同時に、深く傷つきました」と宛先にF氏を含めた複数人に対してメールに書き、さらにF氏とはもう仕事をしたくないことから番組制作から離れることも明言されていたという。
F氏はこの件に関して、会社を通じて「(女性アスリートが)彼氏募集中だったことからも彼氏に立候補したらいいんじゃないか、というような趣旨の会話はあったとのことです」とコメントを出している。明確な否定をしていないことから、この原稿では「じゃあイケるんですか~?」という発言が実際にあったものとして進める。