2024年11月22日(金)

古希バックパッカー海外放浪記

2017年4月2日

『日曜はだめよ』、お酒と銃

Nさん垂涎の的、多くの米国の警察で採用されているグロック社製拳銃。Nさんは日本で同型のモデルガンを持っている

 4月12日(火)。ノブさんは多趣味であるが銃砲類も大好きという。日本では本物の銃の所有は原則禁止されているのでモデルガンで我慢しているが外国では機会があれば射撃場(shooting range)で実弾射撃しているという。そんなわけでガンショップがあれば絶対に立ち寄ってくれとリクエストを受けていた。

 イリノイ州では数軒みかけたが日曜日のため閉まっていた。週により規制が異なるのかも知れないが米国では酒屋(liquor shop)と銃砲店(gun shop)は日曜日には営業していないようであった。

 オクラホマの田舎町を走っているとガンショップの看板が出ていたので店に入った。ノブさんは日本でグロックという米国で広く警察に採用されている拳銃のモデルガンを持っており店のオヤジに本物を出させて嬉しそうにカチャカチャやっている。オヤジははるばる日本から物好きが来たと大歓迎でベレッタやらコルトやらを取り出す。

オクラホマのガンショップのオーナーとニンマリと記念撮影するNさん

 私が日本では拳銃の所有は禁止されており買って帰れないと説明するとおかしな国だと信じられない様子であった。

伝説のガンマンの歴史秘話

 ガンショップを出て少し走ったら“Jessy James Museum”と看板があった。ジェシーは1847年生まれ。南北戦争後に銀行強盗、列車強盗を繰り返した伝説の悪漢であるが不思議と地元では人気があるようだ。ミズーリ出身で南軍に参加、戦後に金に困って数々の悪事を働いたが庶民を襲うことはなく北部資本の銀行や鉄道だけを襲撃したので石川五右衛門のような義賊伝説が残っている。

 懸賞金目当ての仲間に射殺されたと公式記録が残っているが、実は奇跡的に生き延びて第二次世界大戦頃まで生きて90歳を越えて天寿を全うしたという。晩年に新聞記者がスクープした写真も展示されている。

ジェシーの最晩年の写真。右の写真はジェシーの生存をスクープした新聞記者と病床のジェシー

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