銃を買うのはどんな人?
4月30日(土)。ルート66沿いのアリゾナ州観光の起点となる小都市Flagstaffの少し大きなガンショップに入ると十数人の客で賑わっていた。中年の男性も数人いるが意外に若年層が多い。20歳前後の普通の若者グループ数人が拳銃を手にして品定めしている。
30歳前後のカップルがライフル銃を選んでいたが、スリムジーンズにウェスタンシャツを着た金髪の小粋な女性がライフル銃を手に取るとカチャカチャと操作して照準を合わせて構えてから引き金を絞るとガチャッと金属音が響いた。往年の米国TVドラマ“アニーよ銃をとれ”を思い出す。
映画などの印象から銃器を買うのは比較的中年の大柄な男性というイメージを持っていたが実際にはごく普通の20代、30代の人たちが過半数であった。
ライフル銃やショットガンはレジャー用品?
5月3日(火)。グランドキャニオンからFlagstaffに戻って全米最大のスーパーであるウォルマート(Walmart)へ安いバーベキューセットを探しに行った。思ったよりも高く断念してレジャー用品売場でテントや簡易テーブルと椅子、カンテラなどのキャンプ用品を見ているとライフル銃、ショットガンが普通に並んでいる。ウィンチェスター製ライフル銃が159ドルであった。ノブさんは「日本ではモデルガンでも数万円するよ」とたまげていた。
ガンショップと質屋(pawn shop)
5月4日(水)。アリゾナ州のBellemontのハーレー専門店に立ち寄った。隣にも大きな建物があり中古のハーレーなどを売っているようだ。面白そうなので冷やかしに覗いてみた。店は奥行きが深くよく見ると古道具屋のようであるがどうも様子が違う。レコード、ビデオ、DVD、CD、古本、レジャー用品、楽器、絵画、箪笥、机、時計、電気製品など雑多な物が置いてありそれぞれに値札がついている。
店内には30歳前後の青年の店員がレジに1人いるだけである。店員に聞くと質屋であるという。何でも買い取り、一部は質屋が集まるオークションで売り捌くという。
そのとき老婦人が手押し車に衣類や雑多な品物を満載して店に入ってきた。店員は手慣れた様子で常連客らしい老婦人の手押し車の品物を分類して電卓で計算してドル紙幣を渡した。老婦人は旦那が死去したあと家の中を少しづつ整理して毎週一回売りに来るという。こうした老人世帯の買取依頼は多いのだという。