質問:離乳食を始めたら母乳からフォローアップミルクに切り替えたほうがいいのでしょうか? うまく断乳できるかどうか心配です。
答え:離乳食で栄養が摂れてさえいれば、必ずしもこだわる必要はありません。
答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)
フォローアップミルクは各メーカーからいろいろな種類が発売されていて、「脳の働きをよくするDHA配合」「カルシウム強化」「オリゴ糖配合」など、成分や効能書きもさまざまですが、最大のポイントは鉄分です。母乳は鉄分が少なく、完全母乳ではたまに鉄欠乏性貧血になってしまう赤ちゃんもいるので、フォローアップミルクでそれを補うことがおもな目的です。
とはいえ、離乳食が順調に進められていて栄養が摂れているのなら、フォローアップミルクにこだわる必要はありません。いまの日本では栄養的にフォローアップミルクが必須となる子どもはそれほどいないかもしれません。
離乳食が始まる月齢まで母乳だけで来た子どもは、おそらく哺乳瓶では粉ミルクを飲まないでしょう。飲ませるとすればコップで飲ませることになると思います。またフォローアップミルクの缶には「2~3歳まで」と書いてあることが多いですが、食事をよく食べて鉄分さえ摂れていればやめる時期もそこまでこだわる必要はありません。カルシウムについては牛乳を飲めるのであれば牛乳で問題ありません。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。