ネガポジ変換表を活用しましょう
そこで私がおススメしているのが、子どもの力をポジティブに発見するための「知識」を持って、それを活用することです。褒める、認めるポイントをメニュー表のように持つことで、ふとした時に子どもに言葉を渡せるように準備しておくわけです。
日々の生活の中で、子どもの状況に応じて瞬時に理想的な言葉を渡すなんてことは、難しすぎますし、自分自身の気持ちや状況に左右もされます。
でも、あらかじめポジティブなとらえ方、言葉をストックしておけば、その瞬間にぱっと渡すこともそれほど難しいものではありません。
そこで私のセミナーでは「子育てネガポジ変換表」をお渡しして、褒めるハードルを下げる練習をしていただいています。褒めることが苦手な人は、面白いことに、注意したいこと、直したいと思うところを見つけるのはとても上手いものです。そして、往々にして、そういった欠点や弱点(だとその親が思っていること)は、第三者から見れば、その子の特長であり、伸ばしたいポイントであったりするものです。
この「子育てネガポジ変換表」には、多くの親御さんがわが子を表現する時に使いがちな言葉を集め、その言葉が指している子どもの状況を、ポジティブなとらえ方に変換するとどんな言葉で表せるのかをまとめたものです。一つでも二つでも言葉をストックして、お子さんが自分自身をよりよく使えるように、渡していっていただければと思います。
それでは今回はここまでにしましょう。次回は「叱る」ということについて、お話ししたいと思います。
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