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旅館時代には太宰のほか、三島由紀夫、舟橋聖一、武田泰淳など多くの作家や著名人が訪れ、それぞれお気に入りの部屋に滞在していた。各部屋からは根津が手がけた1000坪の広大な池泉回遊式庭園を眺めることができる
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和館から見える広々とした開放的な庭園。和館、日本・中国・欧州などの装飾や様式を融合させた独特の雰囲気を持つ洋館、離れなどが庭を囲むようにして建っている
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和館の1階にある「麒麟の間」は鮮やかな青色の壁『群城壁』がひときわ目を引く。
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最初の持ち主であった内田信也が母の静養の場所として建てているため、車椅子でも動きやすいように廊下も畳で段差がなく、現代の「バリアフリー」設計となっている。
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大鳳の間の壁は美しい紫色が特徴だ。他にも鮮やかな青の麒麟の間や、朱に染まった孔雀の間などがある
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特徴的な「二段長押」以外にも、貴重な柾目の柱や外の空気を取り入れる「無双窓」など、シンプルな間取りながら豪華なしつらえだ。
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洋館にある「玉姫の間」は美しい折り上げ天井にシャンデリアが吊るされるなど日本とヨーロッパの建築様式が融合している
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「玉姫の間」に併設されたサンルームは「アールデコ」のデザインを基調にしている。ステンドグラスの天上からふんだんに取り入れられた光がタイルの床に反射していた。
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圧巻の「ローマ風浴室」。ステンドグラスやテラコッタ製の湯出口は建設当時のものが残されている
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洋館にある「玉渓の間」はヨーロッパの山荘風の造りとなっているが、暖炉にサンスクリット語の飾りがあったり、入口の天井には竹が用いられるなど、独特の雰囲気だ。