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2025/11/29 羽鳥好之遠藤周作が深く心を寄せた外海の地で、『沈黙』の舞台となった黒崎教会。信徒が赤煉瓦を一つずつ積み上げた聖堂。堂内にはステンドグラスの柔らかな光が注ぐ――。その静かな祈りの空間に、遠藤は何を見たのか。
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2025/10/26 羽鳥好之新紙幣の肖像や大河ドラマの題材として、いま再び脚光を浴びる渋沢栄--。喜寿・傘寿の祝いとして飛鳥山邸内に贈られた晩香廬と青淵文庫には、渋沢を敬愛する人々の思いと、彼自身の美意識が凝縮されていた。
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2025/09/28 羽鳥好之「売り手よし、買い手よし、世間よし」——。近江商人として日本を代表する初代伊藤忠兵衛。家族や店員を重んじたその商人道が、いまも旧邸に息づいていた。
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2025/08/24 羽鳥好之「北総の小江戸」と呼ばれる千葉県の佐原。当時の趣を残した商家や町屋が軒を連ねる小野川沿いに、伊能忠敬の旧宅がある。伊能は隠居前、ここで家業に勤しみ商才を発揮していた。
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2025/07/27 羽鳥好之海に面したJR門司港駅から山側に8分ほど歩くと、細い路地の先に三宜楼が現れる。5メートルを超えようかという石垣の上に立つその料亭は、かつての門司の栄華を想起する空気を纏っていた。
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林芙美子記念館 東京都新宿区
2025/06/29 羽鳥好之西武新宿線の中井駅から7分ほど歩くと、閑静な住宅街の中に緑が生い茂った石垣の住宅が現れる。そこでは仕事も家庭も大切にした人気女流作家の姿が垣間見えた。
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2025/05/25 羽鳥好之1894年8月に起きた日清戦争の講和会議は95年の春、下関の地で行われた。その会場となった料亭の一室が、敷地内に記念館として残されている。
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2025/04/27 羽鳥好之70年万博のシンボルである「太陽の塔」を制作し、〝芸術は爆発だ〟の名言で知られる岡本太郎。大阪で再び万博が開かれる今、岡本の生命力に満ちたアトリエを訪ねた。
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大阪府大阪市中央区
2025/03/23 羽鳥好之大阪屈指のビル街である淀屋橋に、3,000人もの門弟を輩出した私塾がある。血気盛んな若者たちが必死に学び、現在の大阪大学へとつながった「敵塾」を訪ねた。
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東京都杉並区
2025/02/23 羽鳥好之荻窪の閑静な住宅街にある「荻外荘」。内閣総理大臣を3度も務めた近衛文麿が第一次内閣期から1945年12月に自決に至るまで、数々の要人を迎えながらも激動の期間を過ごした邸宅。
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静岡県熱海市
2025/01/26 羽鳥好之太宰治の人気作であり遺作でもある『人間失格』。この名作の執筆中、太宰が心中をした愛人とともに滞在していた宿が熱海にある。三島由紀夫、舟橋聖一など数々の文豪にも愛された豪華な宿とは――。
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2024/12/31 羽鳥好之歴史に名を残す〝偉人〟たちが大切にしていた空間をめぐる連載「偉人の愛した一室」。連載筆者が年末年始に再び訪れたい印象的だった〝一室〟を、取材時のエピソードを振り返るとともに紹介する。
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2024/12/22 羽鳥好之カミソリ大臣とも呼ばれ、日本の外交を切り拓いてきた陸奥。彼が療養の地として選んだ大磯には、伊藤博文、大隈重信、西園寺公望という明治期の偉人たちの別邸が並ぶ。
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2024/11/23 羽鳥好之ラストエンペラーの実弟・愛新覚羅溥傑に嫁いだ日本人女性、浩。二人がその運命に翻弄される前、束の間の幸せを感じられた邸宅が千葉県稲毛の高台にある。夫婦が「一番幸せだった記憶」と語った場所は絢爛豪華なものではなく、ほっと落ち着くような空間だっ…
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2024/10/27 羽鳥好之愛知県名古屋市にある文化のみち二葉館。日本の女優第1号の川上貞奴が電力王・福沢桃介と共に暮らした大正ロマンあふれる和洋折衷の邸宅からは、二人の実業家としての側面が垣間見える。
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2024/09/22 羽鳥好之松坂駅から歩いて15分ほど、松坂城の壮大な石垣を見ながら坂道を上ったところに本居宣長が60年間暮らした旧宅がある。宣長は町医者として生計を立てながら、生涯、学問へのあくなき探求心を持ち続け、数多くの著作を刊行した。
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2024/08/25 羽鳥好之京都駅から北へ車で20分ほど、千本通から下長者町通を入ると、数々の偉人に愛された老舗「大市」が創業当時のままの姿で出迎えてくれる。創業から約340年間、すっぽん一筋の名店は志賀直哉『暗夜行路』や川端康成『古都』など、数々の文学作品にも登場…
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2024/07/27 羽鳥好之新宿から小田急線の急行を乗り継いで町田市にある鶴川駅へ。そこから15分ほど歩くと、竹林に囲まれた武相荘が姿を現す。白洲次郎、正子夫妻の〝生活〟と〝遊び心〟を感じられるその空間は、今も多くの人々を魅了している。
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京都市左京区南禅寺草川町31番地
2024/06/23 羽鳥好之京都の観光名所である南禅寺のほど近く。山縣有朋の別荘である無鄰菴は日本の命運を決めた会合の舞台となった。「無鄰菴会議」が行われた洋館だけでなく、自ら指示して作庭した庭からのも山縣の人柄が垣間見える。
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静岡浅間神社 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町
2024/05/26 羽鳥好之静岡駅から駿府城を抜け、浅間通り商店街に立ち並んだおでん屋などに目を奪われていると静岡浅間神社の正門にたどり着く。徳川家康を祀る絢爛豪華な社殿に囲まれた白木の質素な舞殿が、かの観阿弥が最後に舞った場所であることはあまり知られていない。
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