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2020/05/02 黒井克行
災禍で史上初の延期となった東京五輪だが、大舞台はすでに整っている。昨年11月、大会のメイン会場となる新国立競技場が神宮の緑の杜(もり)に抱かれ産声を上げた。
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2020/04/14 黒井克行
「練習は裏切らない」。高橋尚子氏や野口みずき氏ら金メダリストの口癖である。一秒を削るためならどんな犠牲をも厭わず、心肺機能を高めるために酸素濃度が薄い高地へと長期の合宿を張った。この自然が作り出す稀有な練習環境が、東京豊洲に生まれた。
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2020/03/20 黒井克行
勝負の行方は〝頭〟で決まる。アスリートの教育的偏差値やコーチが立てる戦略の巧拙ではない。野球やボクシング、柔道といった0.5秒以内が勝負の分かれ目となる競技の世界では、脳が判断を下しプレーをしている。これを「潜在脳機能」と言う。
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2020/02/18 黒井克行
パラリンピックの義足ランナーのほとんどがヨーロッパ製の義足に頼り、日本の選手たちはそれに順応させる形で競技に臨んでいた。2014年、日本の研究者、アスリート、素材メーカーが“三位一体”となって選手の走り方に合わせた義足製作が始まった。
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2020/01/16 黒井克行
水の中に飛び込んでしまえば、腕を掻き、足を蹴り、誰よりも速くゴールを目指す。己の鍛え上げられた肉体が大きく頼りとなるスポーツ競技の一つが競泳だ。だが、それは2008年の北京五輪前までの話で、メダルの行方が水着に左右されると認識させられた。
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2019/12/17 黒井克行
今や日本のバドミントン界は男女とも、しかもシングルス、ダブルスともに世界のトップを走る。期待を担う女子シングルス世界ランキング1位の奥原希望選手も最強の〝パートナー〟を見つけ、2020年に挑む。
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常識を覆すシューズ革命(長距離編)
2019/11/11 黒井克行スタートラインがピンク色に染まった。東京五輪男子マラソン代表選考レース「MGC」に出場した選手の大半が足元をピンクに発色させていた。ただ注目すべきは色ではなく、そのシューズの底である。ナイキは常識である「薄さ」を覆す挑戦をした。
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常識を覆すシューズ革命(短距離編)
2019/10/25 黒井克行人類が「100メートル10秒」の“壁”を破って半世紀余りが経つ。その間、ウサイン・ボルト選手が9秒58を出し、壁から0秒42を縮めたわけだが、平均すれば1年間に0.01秒も縮めていない。アシックスが最速に向けてのさらなる挑戦のへ舵を切った。
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2020年東京五輪での〝活躍〟も目指す
2019/10/04 黒井克行フェアであるはずの採点が立場や見方の違いから物議を醸すことも少なくない。これが素早く複雑な手足の動きを判定する体操となると、瞬時に正確な評価を下すのはなかなか大変だ。富士通がこの〝もどかしさ〟に世界で初めて立ち上がった。
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2019/09/07 黒井克行
「天を味方につける」。アスリートにとってこれほど心強いことはない。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、その「天」とアスリートの仲介に名乗りを上げたのがウェザーニューズだ。
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