コラムの時代の愛−辺境の声−
-
2020/01/17 藤原章生
映画というのは結局、役者の表現力に尽きる。公開中の映画「アイリッシュマン」を見てそう思った。トラック運転手から殺し屋、マフィアの腕利きになっていくアイルランド系の男を主人公に据え、彼のモノローグ、心の声で彼自身の半世紀を振り返る物語だが、…
-
「風をつかまえた少年」公開
2019/08/04 藤原章生「風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった」(文春文庫、ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー共著)。こう題された本は、日本を含め全世界でベストセラーになった。それを受け、ナイジェリア系英国人の人気俳…
-
2019/07/27 藤原章生
商売人になりすまし北朝鮮に潜入する韓国のスパイを描いた韓国映画「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」(2018年、137分)がシネマート新宿などで上映されている。朝鮮半島の軍事的緊張が高まり、韓国政治が大きく揺れた1990年…
-
-
-
2017/01/01 藤原章生
2017年、「扉」はどこまで開かれるのか。いや、そもそも「扉」の向こうに何があるのか。ギリシャ映画界の巨匠の預言から、民衆の圧力がどこへ向かうのかを考えたい。
-
2016/12/10 藤原章生
本当の愛を失った瞬間に囚われ続ける。何年も何十年もそこから抜け出せず、「本当の愛」を追憶し続ける。本当の愛は現在形では決して成就しないかのように。
-
ディラン授賞をめぐるクッツェー氏の洞察
2016/10/21 藤原章生世界の誰もが知るほどの「まあ有名人」で、時代の思想に大きな影響を与えた人物という条件に、ディラン以上に合致する人が、いま候補に挙がっている世界中の作家たちの中に果たしているだろうか。
-
-
-
-
理想が先行した通貨ユーロの「二の舞」にならないか
2015/09/10 藤原章生80万人の難民を受け入れると宣言した独メルケル首相。果たして何人が本当の「政治難民」なのか。あるいは何割がシリア人なのか……。
-
-
2015/07/10 藤原章生
国民投票で6割超が緊縮財政に反対したギリシャ。被害者意識の強い国民たちが「俺たちはもう払わない」と、ようやく本音を公式にぶちまけた。
|
|