移民問題に揺れる世界
世界は今、移民・難民問題で大きく揺れ動いている。事実、2024年11月の米大統領選挙では、不法移民対策が大きな争点となった。彼らは命がけで故郷を離れ、今この瞬間も、米国や欧州大陸を目指し、移動を続けている。その光景は、戦前・戦後に日本人が「出稼ぎ移民」として、ブラジルやパラグアイを目指した姿とも重なる。翻って、現代日本。かつての状況と異なるものの、今、静かに日本人の海外流出が続き、23年の永住者は調査開始以降、最多の約57万5000人に達した。豊かで暮らしやすいと思われている日本から、なぜ日本人は〝脱出〟していくのか。彼らの動きが物語ること、そして、これからの日本社会に必要なことを考えたい。

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2025/01/13 西山隆行
米大統領選で最大の争点の一つになった不法移民問題。だが、それは今に始まったことではない。今後、日本人が考えるべきこととは?
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2025/01/12 宮下洋一
海外生活について思い描く理想と現実の世界は異なると筆者は言う。長年パリで暮らす日本人はどのような試練を乗り越えてきたのか。
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2024/12/26 野口千里,大城慶吾
外資系企業の社長から日本企業に復帰した得能摩利子氏。同氏の経験から、これからの日本社会の変革に必要なことを聞いた。
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2024/12/24 大石奈々
日本人は「内向き」だとされるが、海外移住者は着実に増えている。こうした動きから、日本が今後、考えるべきことについて、『流出する日本人』の著者・メルボルン大学准教授の大石奈々氏に聞いた。
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2024/12/20 村山祐介
欧米の選挙では移民・難民問題が主要争点と化し、各国は頭を抱えている。国境の現場では、いったい何が起きているのか。世界各地で移民・難民の動きを追う筆者が解説する。
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