著者紹介

建国74周年 北朝鮮が「核兵器の使用条件」を明…

北朝鮮が建国74周年を前に、核の先制使用を認める新たな核ドクトリンを提示した。対米抑止のための開発だという従来の姿勢から大きく方向転換し、米韓による「斬首作戦」などに警告を発したことになる。

韓国揺さぶる北朝鮮 金正恩の思惑とは

新型ミサイル開発に再び拍車をかけている北朝鮮が、韓国に対して柔軟な姿勢をアピールしている。残り任期が７カ月しかない文在寅大統領の足元を見て、取り込みを図ろうというのだろう。場合によっては「金正恩訪韓」のカードもちらつかせるかもしれない。

「必ず政権交代」とは言えぬ韓国大統領選

失速気味の前検事総長は持ち直すのか

来年３月の韓国大統領選へ向けた動きが本格化している。ただし、与野党の候補が確定して選挙構図が固まるのは早くて11月。現政権を毛嫌いする人の中には「政権交代は確実だ」と言う人もいるが、実際には大統領支持率は歴代最高を維持している。

韓国野党で異変、非議員の36歳が台風の目に

歴代保守政権の流れをくむ韓国の最大野党「国民の力」で異変が起きている。党首に当たる代表を選ぶ選挙で、国会はおろか地方での議員経験すらない36歳が世論調査の支持率トップを走っているのだ。代表となれば、今後の政局に大きな影響を与えそうだ。

なぜ強気？文在寅演説の理解しがたき自画自賛

日本の政権運営とつながるその要因

韓国の文在寅大統領が就任４周年にあたる５月10日に行った演説に、私は「なんでここまで強気になれるのだろうか」と首をかしげた。日本で関心を持たれる対北朝鮮政策での前向きな姿勢より、国内問題で見せた保守派との対決姿勢に驚いたのだ。

スポーツ好きの金正恩には五輪不参加は本意でない？

北朝鮮の東京五輪不参加の背景を考える

北朝鮮が、東京オリンピックへの不参加を決めた。核問題をめぐる米国や日韓両国への揺さぶりという見方もあるようだが、そこまで大きな政治的意味があるのかは疑問だ。

国務長官慰安婦発言に見るバイデン政権の日米韓連携

米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が日本と韓国を訪問し、それぞれとの外務・防衛担当閣僚協議に臨んだ。ブリンケン氏が韓国メディアに慰安婦問題について語った言葉からは、日韓対立の中で微妙なバランスを取ろうとする姿勢がうかがえた。

バイデン新政権に向き合う金正恩の思惑

北朝鮮の金正恩国務委員長は、バイデン米大統領の就任式を苦々しい思いで見ただろう。トップダウンでの交渉を好んだトランプ氏に比べ、実務的なスタイルを好むバイデンは手ごわい交渉相手だ。そうした認識を反映したのが、第８回朝鮮労働党大会であった。

韓国「慰安婦賠償判決」の背景にあるもの

韓国の司法判断が日韓関係の障害となる場面が目立っている。元慰安婦への賠償を日本政府に命じた１月８日のソウル中央地裁判決は、慣習国際法の原則である「主権免除」を否定した今回の判決は従来にもまして日韓関係に大きな影響を与えそうだ。

支持率低下でも検察改革を変えない文在寅政権

韓国の文在寅政権をめぐる情勢が騒がしい。政権と検察の対立に世論の批判が強まる一方で、実質的に検察の権限縮小を図る「検察改革」の制度改正が強引に進められているからだ。このままレームダック化していくのだろうか。

ＩＣＢＭ誇示も発射せず、軍事パレードに見る金正…

朝鮮労働党創建75周年閲兵式が開催された。午前０時からの開催という世界的にも例のない時間帯に行われ、軍事パレードで新型ICBMが登場するなど注目すべき点が多い。一方、新型ミサイルの発射実験は行われず、金正恩は演説でも米国への直接言及を避け…

スキャンダルまみれの文在寅政権なぜ揺るがないか

韓国の文在寅政権がまた「法相スキャンダル」に見舞われている。ただ不思議なことに、少なくとも現時点では、文在寅政権が大きな打撃を受けたようには見えない。政権側の対応も強気である。

金与正台頭は後継者でなく、「リスクヘッジ」の一…

金正恩国務委員長の妹である金与正・朝鮮労働党第１副部長の台頭が著しい。韓国や日本では「後継者に決まったのではないか」という報道もされた。ただし、『労働新聞』などを慎重に検討するなら、少なくとも現時点では過大評価だと言わざるをえない。

まだ続きそうな北朝鮮による文在寅政権揺さぶり

北朝鮮が開城工業団地内にある南北共同連絡事務所を爆破した。北朝鮮との対話を重視する韓国の文在寅政権にとっては、南北和解の象徴といえる建物だった｡北朝鮮はさらに強硬な措置を示唆しており、文在寅政権への揺さぶりは続きそうだ｡

意外とあっけなかった韓国の「慰安婦タブー」

韓国の元慰安婦支援団体「正義連、旧挺対協」の尹美香・前理事長が窮地に追い込まれている。募金や政府補助金の横領疑惑などが次々と報道された。疑惑解明には時間がかかるだろうが、驚きは「正義連批判はタブー」が崩れたことかもしれない。

金正恩「重篤説」への高まる疑問

北朝鮮の金正恩国務委員長が手術を受けて重篤な状態にあるという報道が世界を駆け巡った。「重篤説」のような情報が出回った時に、いかに検証すべきかという視座を提供したい。

韓国総選挙の与党圧勝要因はコロナだけでなかった

見えてきた保守派の危機的状況

韓国総選挙で、文在寅政権の与党が圧勝した。新型コロナウイルス対応の成功が強い追い風となったが、韓国では同時に「保守の衰退」こそが原因だという主張も強い。今回の選挙はそうした時代の流れを反映したものだという見方だ。

「感染者ゼロ」を豪語する北朝鮮の実態

北朝鮮は国営メディアを通じて一貫して新型コロナウイルスは「わが国に入ってきていない」と主張している。実際のところ、どうなのか。すべて国営である北朝鮮メディアの報道を通じて、北朝鮮が新型コロナとどう向き合っているのかを見てみたい。

韓国総選挙は新型コロナが与党の追い風に

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、韓国では４月15日に総選挙が行われる。文在寅大統領にとっては、任期５年の中間審判。景気低迷などで中間層の支持が離れているとして苦戦も予想されたものの、新型コロナへの対応が評価され追い風となっている。

韓国サイトが感染状況を詳細に公開している理由

新型コロナウイルスの発生状況に関する韓国政府のサイトを見て、思わず「見やすいな」とつぶやいた。今ごろになって知ったという不明を恥じつつ、日本にも参考になりそうなので紹介したい。これほど分かりやすいサイトが生まれた背景も考えてみたい。