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2017/07/12 佐々木伸
イラクのアバディ首相は過激派組織「イスラム国」(IS)のイラクの拠点、モスルを解放したと表明した。モスルの奪還により、イラクは今後、復興と治安回復を進めるが、国際的には隣国イランの影響力が強まり、「事実上、イランの配下となる」(ベイルート…
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2017/06/29 佐々木伸
過激派組織「イスラム国」(IS)のイラクの拠点、モスルの奪還が目前に迫ってきた。しかしモスルがイラク軍に制圧されても問題は解決したわけではない。宗派対立や利権争いが待ち構えており、戦後処理を誤れば、ISの復活という悪夢が現実になりかねない。
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2017/06/22 佐々木伸
サウジアラビアの皇太子にムハンマド副皇太子(31)が昇格することになった。この突然の交代劇は自分が元気なうちに息子を後継者に据えるというサルマン国王(81)のシナリオを実現したものだが、石油大国での若い権力者の誕生は内外に大きな衝撃を与え…
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2017/06/21 佐々木伸
ロンドン北部のモスク付近で白人の運転する車がイスラム教徒に突っ込んだテロ事件は典型的なヘイトクライム(憎悪犯罪)と見られているが、最大の勝利者は欧米でイスラム教徒とキリスト教徒との対立を煽ってきた過激派組織「イスラム国」(IS)だ。
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2017/06/17 佐々木伸
過激派組織「イスラム国」(IS)は首都としていたシリア・ラッカから多数の幹部と戦闘員をイラク国境に近い東部に脱出させ、最終決戦の地を移そうとしていることが鮮明になってきた。
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2017/06/12 佐々木伸
断交の引き金になったカタール首長の発言はロシアのハッカーが暗躍してフェーク・ニュースに仕立てた疑いが濃厚になったほか、トランプ米大統領がサウジなどから事前に相談を受けていたことも分かり、陰謀の様相が一層深まっている。
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2017/06/08 佐々木伸
カタールが大国のサウジアラビアやエジプトなど中東やアフリカの8カ国から断交されるなど激しいバッシングに遭っているが、背景には大きな陰謀論が渦巻いている。この対立が続けば、2022年のサッカー・ワールドカップの開催や日本の天然ガスの輸入にも…
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2017/06/05 佐々木伸
ロンドンの中心部で3日起きたテロで英国は「恐怖と怒り」に満ちあふれているが、海の向こうからトランプ大統領がテロ対策に取り組んでいるカーン・ロンドン市長の発言にツイッターでいちゃもんを付けた。これが意味をはき違えた的外れの批判だったため、英…
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2017/06/01 佐々木伸
英マンチェスターのコンサート会場やアフガニスタン・カブールなどで大規模テロ事件が続発する中、こうした犯行を繰り返す過激派世界に“新しいスター”が登場した。
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2017/05/29 佐々木伸
イスラム教徒は27日から聖なるラマダン(断食月)入り。宗教心が強まる時期であり、特にイスラム世界でアルコールを出す飲食店はテロの危険性があり、立ち入りは御法度だ。
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2017/05/24 佐々木伸
英国では、6月8日には総選挙が予定されており、今後イスラム排斥を訴える候補が勢いを増すことになるだろう。イスラム教徒とキリスト教徒の分断をテロの目的とするISにとっては、それこそ思うツボだ。
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2017/05/22 佐々木伸
トランプ大統領は、先進7カ国(G7)サミットから帰国後、人事刷新を行って乗り切りを図りたい意向だが、その思惑とは逆に捜査に拍車がかかるのは必至。
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2017/05/14 佐々木伸
トランプ米大統領による連邦捜査局(FBI)のコミー長官の電撃解任で、焦点になっているのが「忠誠心」という言葉だ。トランプ氏が部下に忠誠心を求めるのはよく知られるところだが、ロシア関連疑惑の捜査を続ける長官には忠誠心のかけらもないと思ったは…
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2017/05/08 佐々木伸
トランプ大統領は5月下旬、イタリア・シチリア島で開かれる先進7カ国(G7)首脳会議に先だってサウジアラビア、イスラエルを訪れるが、この訪問で中東地域の緊張は緩和どころか逆に激化しそうな雲行きだ。
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2017/05/04 佐々木伸
トランプ大統領は軍事行動も辞さないという強硬姿勢を見せる一方で、金正恩朝鮮労働党委員長との対話の可能性を示唆。硬軟取り混ぜたこうした発言は一部に、トランプ氏が北朝鮮に秘密交渉を仕掛ける布石ではないかとの観測を呼んでいる。
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2017/05/02 佐々木伸
内戦の泥沼化の様相が深まる中、アフガニスタンの反政府組織タリバンはこのほど政府軍、駐留米軍に対して「春期攻勢」の開始を宣言、戦闘が一段と激化しそうな雲行きだ。
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2017/04/21 佐々木伸
今回のテロがISの犯行だとすれば、その狙いは何か。最大の狙いはテロを起こすことによってキリスト教徒社会とイスラム教徒移民社会にくさびを打ち込み、分断することだ。
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2017/04/19 佐々木伸
大統領権限強化の改憲を問うトルコの国民投票は賛成が僅差で上回り、エルドアン大統領が辛うじて勝った。実権型大統領の道ができたことで同氏は名実ともに権力を掌握し、今後十数年にわたって独裁的な強権政治が続く見通しになった。
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2017/04/12 佐々木伸
トランプ政権のシリア攻撃は長期的な戦略に基づいたものではなく、場当たり的な作戦だったことが一段と明らかになりつつある。
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2017/04/07 佐々木伸
トランプ政権は6日、シリア政府の化学兵器使用に対する報復と懲罰のため、複数の巡航ミサイルで攻撃した。“弱腰”と批判されたオバマ前大統領と同じ轍は踏まない、というトランプ大統領の強い思惑を反映するものだ。
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