著者紹介

進取の気に富む美術館

『大原美術館』 岡山県倉敷市

個人美術館の元祖ともいえる大原美術館は、まだ日本に美術館がほとんどなかった昭和初期、二人の男の濃密な親交から誕生したのです。

原宿のエアポケット

『太田記念美術館』 東京都

原宿の喧騒から一本路地を入ると現れる、小さな浮世絵美術館。日本建築風の館内で、静かに絵の余韻を楽しめる。まさに都会の穴場スポット。

絵は心のマッサージ

『大川美術館』 群馬県桐生市

企業戦士として戦後を支えた大川栄二氏が建てた大川美術館は、居心地のよさに溢れた美術館。松本竣介コレクションも特筆すべきポイント。

観察の先の描写の味わい

『杉本美術館』 愛知県美浜町

赤瀬川原平氏が「絵の中に嫌いなところがない」という画家・杉本健吉の美術館は、絵画から手づくり玩具まで、その息遣いに溢れる美術館。

薄味と渋味が光る小品

『中野美術館』 奈良市

いかにも奈良らしい街中。渋く、淡い興趣のコレクションをもつ中野美術館は、豊かな緑と、日本最古ともいう溜池を臨みながら、静かに建っている。

緑の中のガラス容器

『ポーラ美術館』 神奈川県箱根町

ピカソ、マチス、ゴッホなど巨匠の名作はもちろん、洋画の名品を揃えるのポーラ美術館。アール・ヌーヴォー調の香水瓶のコレクションも必見だ。

ニューヨークのゲンちゃん

『丸亀市猪熊弦一郎現代美術館』 香川県

三越デパートの包装紙のデザインでも知られる猪熊弦一郎の美術館に収蔵された作品やオブジェからは、その息遣いを感じることができます。

ピカソまでの粒選り名画

『ひろしま美術館』 広島市

広島の一銀行社員が、建てたひろしま美術館。原爆被害からの復興に追われたトラウマが、名画を集めた美術館創設への意欲を駆り立てた。

くつろぎの丘のコレクション

『上原近代美術館』 静岡県下田市

文化の香り高い伊豆は下田の地に佇む上原近代美術館は、ピカソやモネ、ルオーから須田国太郎まで、近代美術の名品が揃う。

昔の教室のある美術館

『安野光雅美術館』 島根県津和野町

イラストレーター、絵本作家、編集者など多彩な顔でファンを魅了する安野光雅氏の美術館。懐かしさいっぱいのその建物は、のどかに佇んでいます。

「目玉」を揃えた山の美術館

『ウッドワン美術館』 広島県廿日市市

「ウッドワン」の名の通り、建材業の企業が建てた美術館は木調の癒しの空間。「麗子像」はじめ名作絵画や陶磁器のコレクションも素晴らしい。

画家と建築家による幸福な建物

『山口蓬春記念館』 神奈川県葉山町

葉山御用邸近くにひっそり佇む、日本画の巨匠・山口蓬春の美術館。端正な吉田五十八による建物も相俟って、日本美のモダニズムに溢れる。

大山崎での熱意のかたまり

『アサヒビール大山崎山荘美術館』　京都府乙訓郡

京阪間に唯一緑が残る場所に建つ、見晴らしのよい美術館。まるで童話的世界に入り込んだような、美しい建物も魅力。

田園の孤独な目の軌跡

『喜多美術館』 奈良県桜井市

古代からひらけた奈良盆地の一角に、300年以上続く旧家当主が建てた美術館。静かな山の辺に、エッジの利いた現代美術作品が揃う。

画商ならではの芸術保護区

『笠間日動美術館』　茨城県

洋画商の代表格・日動画廊が開いた美術館は、世界の優品を揃える名画館。趣ある分館・春風萬里荘（魯山人旧宅）と併せ、足を運ぶ価値アリだ。

緻密に練られた展示環境

『根津美術館』　東京都

閑静な展示環境、作品鑑賞に最適なＬＥＤとハロゲンの照明。東京・南青山で、半世紀以上の歴史を持つ根津美術館がリニューアルオープン！

長崎の景色を愛した画家

『長崎市野口彌太郎記念美術館』 長崎県

まだ進駐軍が駐留していた戦後間もない長崎を、第二の故郷のように愛した画家・野口彌太郎。この町に、画家の息遣いを残す美術館がある。

常に先走る描写力

『宮本三郎美術館』 石川県小松市

戦後まもなく、米軍からも制作依頼を受けたという洋画家・宮本三郎。その誰もが認める筆力はすばらしく、今も彼の美術館を訪ねる人が絶えない。

青木繁絶筆の地

『河村美術館』佐賀県唐津市

28歳という若さで夭折した天才画家・青木繁。終焉の地である唐津には、彼の作品と、同時代の作家達のコレクションを集めた美術館が建っている。

色彩を化学する会社による美術館

明るく賑わうホリデーの場所　
（『川村記念美術館』千葉県佐倉市）

大日本インキの創業者が建てた美術館は、東西の名作が揃うメルヘンチックな雰囲気の美術館。併設の庭園はホリデーの散策にぴったり。