-
年収160万円からの脱出、60歳からのハローワーク3
2019/07/12 風樹茂年金に関する記事を目にする機会が多いが、新聞、雑誌、ネット記事のいずれも暗い内容のものが多い。夢のある記事はない。そんなときに思い出すのは、上野公園で出会った年金をもらうホームレスである。
-
連戦連敗、60歳からのハローワーク2
2019/06/26 風樹茂60歳を超えると100通、200通と履歴書を出しても返信はないか、「御意向に添えかねます」とか「貴殿の輝かしい将来を祈念します」などという慇懃無礼な断りの手紙が次々と戻ってくる。そのうちアルバイトでさえ、面接まで辿りつけなくなる。それが現…
-
2019/06/23 風樹茂
先日、フィリピンのマギンダナオ州とコタバト市に足を踏み入れる機会があった。この地を訪れるのは、援助関係者とフリーのジャーナリストぐらい。外務省の海外安全情報サイトも危険度レベル3(訪問中止勧告)となっている。昨年は、未遂を含めて60を越え…
-
連戦連敗、60歳からのハローワーク
2019/05/26 風樹茂時々行う執筆の稼ぎなど微々たるものだ。年間60万円に満たない。時々書いていた『新潮45』は、見よ! 休刊になってしまった。書籍の企画もまったく通らない。
-
2019/05/15 風樹茂
ベネズエラでのグアイド大統領による決起は失敗に終わった。これまでマドゥロ追い落としの反乱は10回以上存在するがすべて失敗している。そんなベネズエラで国民が囁いているのは、「わざとグアイドを自由にさせて、裏切り者を炙り出しているのだ」という…
-
2019/02/28 風樹茂
マイアミを訪れているときに、トランプ大統領がフロリダ国際大学を訪れ、ベネズエラ向けの演説をした。ベネズエラ、キューバ、ニカラグアなどのラテン系の票を確保するのが狙いだった。けれども、「社会主義の腐敗が国を崩壊させる」という内容はすべて事実…
-
2019/02/27 風樹茂
昨年末、マイアミを訪れた際、ラテン系のアメリカ人何人かと話す機会があった。思いのほか彼らはトランプ好きであった。ある消息筋によると、亡命キューバ人の9割はトランプ支持だという。帰国後、ネットの世界を逍遥してみると、メキシコ人の運営する「D…
-
―わが言を聞け、猥なり。わが行いを見よ、正し-
2019/02/09 風樹茂海外で仕事をすると必ず、フィリピンの同僚を得る。英語を話し、そこそこ仕事もでき、性格も悪くなく、給与も日本人ほど高くはない。だから日本企業はこぞって彼らを雇う。ベネズエラにいたときもそうだ。ちょうどドゥテルテ大統領の政権が始まったころで、…
-
フェイクニュースはこうして広まり、定着し、真実となる
2018/10/24 風樹茂私は目を疑った。南米の産油国ベネズエラのインフレ率は、年内に100万%に達する――。そんな記事が今年7月末、日本の新聞各紙に踊った。国際通貨基金(IMF)の予測だという。根拠は全く示されていない。私にいわせれば、フェイク・流言飛語の類であ…
-
2018/03/17 風樹茂
現代の日本で祟りとか呪いとかを信じる人は少ないだろう。が、いまだ呪いが信じられ、それが時に成就する大陸がある。私はブラジル、エクアドル、ベネズエラでオリシャ、サンテリアなどと呼ばれるアフリカ系宗教に接する機会が何度もあった。
-
-
独裁の命運7
2017/12/27 風樹茂サウジアラビアは、昔からの文化、社会の規範をそのまま続けてきた国だ。日本は極端に欧米化したが、石油の恵みのあるサウジは超然として宗教を軸とした君主制をつい最近までは続けてきた。そんな国の商業都市ジェッダに拠点を置くイスラム開発銀行に雇われ…
-
独裁の命運6
2017/11/20 風樹茂同時に欧米諸国や国連機関からは国家ぐるみの労働ブラック国家とも糾弾されている。一方、日本ではカタール政府がアレンジしたツアーを視察して「素晴らしい労働環境だ」などというレポートも出ている。真実はどこにあるのか?
-
2017/11/11 風樹茂
キューバ危機では為政者の意思と無関係に勃発し拡大した第一次世界大戦を描いた『八月の砲声』(ちくま学芸文庫)が、核戦争回避に役立ったことが知られている。ケネディ大統領が愛読していたのだ。では、北朝鮮危機を前に読むに値する本は何か?
-
独裁の命運5 共産国家誕生!
2017/10/17 風樹茂21世紀に南米の地に新たな共産国家を誕生させたニコラス・マドゥロ大統領(55歳 以下、敬称略)は歴史に残る傑出した人物なのかもしれない。チェ・ゲバラもウーゴ・チャべスも不可能だったことを成し遂げたのである。
-
都並敏史さんに聞く
2017/09/23 風樹茂サッカー・ワールドカップは異質な民族が集う世界最大の祝祭である。祝祭では日常の仮面が剥ぎ取られ、本性が明らかになる。各民族の強さや脆が露わになる。前回ブラジル大会では、日本はまさに脆さが見えた。ロシア大会では是非雪辱を果たしてもらいたいも…
-
独裁の命運4
2017/09/02 風樹茂なぜ世間がゲバラを英雄視するのかさっぱり分からない。と、同時に、ボリビアの密林の臭い、知人のボリビア人たちの顔をまざまざと思い出した。
-
2017/08/20 風樹茂
医療や食の改善からノラ猫を含めペットの高齢化も進んでいる。人と猫がいっしょに老いる時代になったといえそうだ。どちらが先に逝くにしろ、時には自分と猫の行き先を真剣に考えてみるべきかもしれない。
-
独裁の命運3 監視とクローニー資本主義
2017/08/05 風樹茂インパール作戦の少ない生き残りの兵士の中には「ビルマ好き」になる者が多い。そんな1人、故高原友生氏(以下敬称略)は陸軍士官学校57期の出身。
-
‐独裁の命運2-
2017/07/22 風樹茂「私は明治天皇の生まれ変わりだ」と嘯くドイツ系移民の陸軍中将アルフレド・ストロエスネルは、1954年にクーデターで大統領に就任して以来、憲法条項の大統領任期を何度も修正し、89年まで35年間もパラグアイに君臨した。
|
|