特集:新たなエネルギー地政学
ロシアによるウクライナ侵攻は国際的な燃料価格の高騰を招き、エネルギー情勢の“世界地図”は大きく書き換えられた。石油危機から50年。「安定供給」と「脱炭素」の狭間で揺らぐ世界の潮流を読み解きながら、わが国のとるべき道を探ろう。
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2023/06/28 川崎隆司
カーボンニュートラル議論の中で、国や地域で意見が対立する石炭火力。その足並みを揃え、脱炭素社会への歩みを加速させるのは日本発のCO2削減技術かもしれない。
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2023/06/23 野川隆輝
CO2を発生させず、燃料はほぼ無尽蔵。安全性や環境保全性まで兼ね備えるフュージョンエネルギー。〝夢のエネルギー〟とも称される次世代エネルギー技術の「現在地」に迫った。
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2023/06/22 山本隆三
電気自動車(EV)が売れている。温暖化対策と産業振興を目的に導入政策を進める欧州がけん引している形で、重要鉱物で大きなシェアを持ち、サプライチェーンを構築している中国企業から逃れることは簡単ではない。蟻地獄のようで、日本でも起こり得る。
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2023/06/21 川崎隆司
東芝が世界初の技術として打ち出す次世代太陽光パネル「Cu2Oタンデム型PV」。新素材によるゲームチェンジの可能性と、その先に広がるカーボンニュートラルな未来を描く。
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2023/06/20 小山 堅
第一次石油危機から50年という節目で、深刻な供給不安がエネルギー秩序の安定を根底から揺さぶる。混迷極める世界と日本の脱炭素の〝渦〟はどこへ向かうのか。
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2023/06/14 佐々木伸
米国に依存してきた中東石油大国サウジアラビアが自国第一主義とも呼ぶべき独自路線を推進し、地域情勢や世界経済に大きな影響を与えている。政策を主導しているのはムハンマド皇太子。米国は高官を相次いで訪問させ、米国離れを食い止めるのに必死だ。
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2023/06/08 山本隆三
ウクライナ侵略よる脱ロシアに加え脱炭素の動きが強まる中で、次のエネルギーの覇権争いをするのは化石燃料大国米国と再生可能エネルギー設備供給大国中国になる。日本はどうエネルギーを確保できるのだろうか。
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2023/05/22 山本隆三
G7サミットで脱炭素へのコミットが宣言されているが、脱炭素が実現した暁には、日本はG7の負け組になる。否、その時にはG7からも脱落しているかもしれない。日本が生き残るためには、私たちは何をしなければいけないのだろうか。
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2023/05/16 佐藤俊介
G7サミットに対抗するかのように、ロシアが中国、インドなどに加えアフリカ諸国との連携強化を誇示しようとしている。アフリカは食料輸出や武器供給などでロシアに依存する国々が多数あり、政治、経済面でその影響力を色濃く受けている。
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