今年の春節休暇が21日に終わった。15~21日の休暇中の小売・飲食業の消費額は前年比10%増の9260億元(約15兆7000億円)、旅行者数は同12.1%増の3億8600万人と伸びが続いている。休暇直前の銀聯カードの消費額は、わずか1日で3880億元(6兆6000億円)に達したという。今年のトレンドを振り返りたい。
銀聯カード、帰省直前は毎秒1450件の使用
帰省直前の銀聯カードの消費増を取り上げたのは12日のCCTV(http://news.cctv.com/2018/02/12/ARTIE63hw21bC6fSBFKNdGh2180212.shtml)。休暇開始直前の11日午前10時から24時間の消費が1.25億件で総額3880億元になり、平均で毎秒1450件の消費がされ、平時に比べ30%増となったと伝える。
続けて、車での帰省を取り上げ「自家用車で帰省するのは少なからぬ人の取る選択で、人が帰るだけでなく、春節のための必要な一切合財(いっさいがっさい)を満載して帰宅できる」と伝える。春節のために準備する食品から日用品、お土産に至るまでの一切合財を「年貨」という。これとお年玉の支出額はばかにならず、この時期家計を大きく圧迫する。
春節期間の消費の実態をホワイトカラーへのアンケート調査から解説したのは、鳳凰青島の13日の「職業人の春節出費調査報告――ホワイトカラーは春節でどれだけお金を使わなければならないか」という記事だ(http://qd.ifeng.com/a/20180213/6378841_0.shtml)。「無憂精英網」というプラットフォームの調査をもとに消費動向を解説している。調査対象は男女比が同じで、25~35歳が79.76%を占める。
若手ホワイトカラーは旅行出費が最大
これによると、旅行・外出の出費が最も多く、伝統的に消費のウェートが大きかったお年玉と親孝行のための消費を上回っている。ただ、「一線都市」と呼ばれる北京、上海、広州、深圳、天津と「二線都市」と呼ばれる一線都市より格が落ちる大都市の青島、厦門(アモイ)、西安、長沙などの間で、消費のあり方は大きく異なる。二線都市になるとやはり伝統的な支出が多く、親孝行のための消費とお年玉がツートップになっている。
調査によると、消費額は主に5000元から2万元の間に集中している。5000~1万元が34.2%、1~2万元が28.6%、5000元以下が15.1%、2~3万元と3万元以上はいずれも10%以下だ。独身か既婚かで出費は大きく異なり、独身だと5000~1万元が42.5%と最も多く、1~2万元が32.2%と続く。既婚だと1~2万元が45%、5000~1万元は28.2%と出費額が明白に上がっていると伝える。