WEDGE REPORT

2018年3月23日

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香田洋二 (こうだ・ようじ)

ジャパンマリンユナイテッド顧問 元自衛艦隊司令官

1949年生まれ。72年防衛大学校卒業。海上幕僚幹部防衛部長、佐世保地方総監、自衛艦隊司令官などを歴任し、2008年に退官。09~11年、米ハーバード大学アジアセンター上席研究員。

 米朝関係の緊張のなか、日本は自国の領土を守ることを最優先にすべきである。それにより米軍は攻撃に特化できることから、米国にとって日本は最も付加価値の高い同盟相手である。日本の存在が、米国の世界戦略にとって最大の国益となっており、これが北朝鮮への軍事力行使に関する決断のカギとなる。日本にとっては、その際に米国を明確に支持できるかどうかが問われる。目前の危機に対して準備せねばならないが、日本国内の現状は危機感が乏しい。

 日本にとって最悪のシナリオは、米国が北朝鮮対応や国際社会からの罵詈雑言(ばりぞうごん)に疲れ、本件への興味をなくし、北朝鮮が核保有国になることだ。日米同盟を機軸に、考えられる「全ての可能性」について検討し、より具体的で実効性のある態勢を構築する覚悟が求められる。

(2018年3月9日時点の報道などに基づき執筆)

現在発売中のWedge4月号では、以下の特集を組んでいます。
■米朝開戦前夜 「対話」の先に解はなし
文、インタビュー・香田洋二、鐸木昌之、ヤング・C・キム、平野 聡
PART 1 対話の先にある「米朝衝突」 最悪のシナリオから目を背けるな
PART 2 北朝鮮が米国にぶつける3枚の「核カード」
CHRONOLOGY 年表・北朝鮮の暴走を許した25年間
PART 3 INTERVIEW 「非核化」めぐる米朝の埋まらぬ溝 南北融和で冷める米韓関係
PART4 適度な危機を望む中国「善意の仲介者」という虚像

 

  
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◆Wedge2018年4月号より

 

 

 

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