本当の友人は誰か？ 冷静に見極めを
このような人間性の片鱗も見られない言論（敢えて筆者はこう言い切りたい）が当たり前のように現れ、しかも一定の支持を得ている国において、他でもない日本技術を採りいれた「産業昇級」が大震災の裏で進められようとしている以上、その行く末は日本にとって最悪のものではないと誰が断言出来るのだろうか？ 日本としては国難に際して本当に手を差し伸べてくれる友人が一体誰なのかを冷静に見極めて協力関係を深めつつ、対日関係改善と対日ショービニズムの間で揺れる中国の動向に対して冷静な視線を向け続けなければならないだろう。
◆本連載について
めまぐるしい変貌を遂げる中国。日々さまざまなニュースが飛び込んできますが、そのニュースをどう捉え、どう見ておくべきかを、新進気鋭のジャーナリスト や研究者がリアルタイムで提示します。政治・経済・軍事・社会問題・文化などあらゆる視点から、リレー形式で展開する中国時評です。
◆執筆者
富坂聰氏、石平氏、有本香氏（以上3名はジャーナリスト）
城山英巳氏（時事通信社外信部記者）、平野聡氏（東京大学准教授）
◆更新 ： 毎週水曜
