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2023/12/12 平野 聡
キッシンジャー氏ほど世界的に毀誉褒貶に満ちた人物は多くないが、中国から見れば生存と発展を担保した大恩人ということになる。しかしこの間、果たして米中関係と世界は本当に幸福なものだったのだろうか。
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前首相の死が見せる中国の本質(下)
2023/11/09 平野 聡去る10月27日に死去した中国の李克強前首相は、その晩年と死の直後に人々の注目の的となり、多くの人々から深い敬愛を受けた。しかし一方で、今日の中国を考える上で問題を残さないわけでもなかった。
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前首相の死が見せる中国の本質(上)
2023/11/08 平野 聡今年3月まで10年間にわたり中国の首相を務めた李克強氏が、心臓麻痺で死去し、告別式と火葬が執り行われた。この数日間のうちに中国から伝わった情報は、この国の体制の闇深い本質を見せつけているとともに、今後の中国のさまざまな可能性を匂わせる。
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恩恵としての一帯一路とその限界(下)
2023/11/02 平野 聡去る10月18・19日に開催された第3回一帯一路サミットを取り巻く重要な変化として、これまで一帯一路に参加してきた諸外国が依拠してきた価値観や秩序・国益と、実際の一帯一路の展開との間に隙間が生じている問題に注目したい。
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恩恵としての一帯一路とその限界(上)
2023/11/01 平野 聡インドネシアのジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道の開業が第3回一帯一路サミットに合わせて宣言された。先進国入りを目指すインドネシアは、中国の「一帯一路」の理念への親和性が高く、習近平国家主席も栄誉を与えて向かい入れている。
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中国で進む幼児への〝思想教育法〟制定(後編)
2023/09/30 平野 聡習近平政権は「共同富裕」を掲げ、社会主義的・愛国主義的な道徳心を植え付け直そうとする。ただ、当面は荒療治続きのようで、さまざまな動揺が伝えられる。そこで中共は学校教育全体にも照準を定め、一大主戦場と見立てている。
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中国で進む幼児への〝思想教育法〟制定(前編)
2023/09/29 平野 聡中国では、子供の頃から愛国主義教育を通じて、中国共産党こそ「抗日」を主導して中国を救ったと信じこまされてきた。ところが最近、「中国人・中華民族の誇り」を日常レベルでどう担保し、個人の選好とどうバランスを取るのかという問題が浮上している。
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2023/08/01 平野 聡
ロシアの「プリゴジンの乱」が発生してから1ヵ月超が過ぎ、その間、中国の秦剛外交部長が失踪し、正式に免職となった。こうした動きをどのように考えるべきか。以下、今年に入ってからのウクライナ情勢と中国外交の展開を中心に振り返ってみたい。
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中国・中央アジアサミットの歴史的意味を考える (後編)
2023/06/07 平野 聡中国・中央アジアサミットは、中央アジアにおける地政学的な地殻変動の結果という一面もある。中央アジア諸国が当面中国の強い影響を受けてでも確保しておきたい国益もあり、互いの国益が微妙に重なったところで「密接な関係」が実現したとも言える。
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中国・中央アジアサミットの歴史的意味を考える (前編)
2023/06/06 平野 聡G 7広島サミットが世界の耳目を集める中、中国は西安で中国・中央アジアサミットを開催した。しかし、会議場に揃った中央アジア5ヵ国の首脳陣は距離をおいて座り、表情も非常に硬く、中国がこのサミットを催した本質は、この距離感に凝縮されている。
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2023/04/04 平野 聡
「中国中心の多極化グローバリズム」を掲げる習近平思想の立場は、ロシアのウクライナ侵略1周年を機に、ロシアと西側の間で逡巡するのを止めたのかも知れない。
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2023/04/03 平野 聡
中国の国力と習近平独裁の力がこの10年来飛躍的に肥大化し、習近平政権は異例の3期目に入った中、中国の内政と外交の方向性をどのように見極めれば良いのか。結論から言えば、中国は軍事力と外交力を一層拡大し、「多極化世界」を構築する。
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2022/12/03 平野 聡
江沢民氏死去に対し、日本の一部メディアは「中国の人々にとって良き時代を創った人」などと表現している。しかしそもそも、胡耀邦・趙紫陽時代の精神と、江沢民時代の精神は真逆である。
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2022/10/26 平野 聡
中国共産党(以下、中共)第20回党大会閉幕式の場で、習近平氏の隣に座っていた前任の党総書記・胡錦濤氏が連れ出されたのは、公開宮廷クーデターのようなものである。しかし、そこで退場させられた胡錦濤氏を悲劇の老人とみるべきではない。
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2022/10/03 平野 聡
上海協力機構首脳会議で、習近平氏はプーチン氏を見下しているように見えたが、西側との関係再構築につながる訳ではない。習近平は、硬軟使い分けた外交を企図している。最も顕在化するのが、新疆ウイグル自治区での人権抑圧をめぐる争いに他ならない。
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2022/08/12 平野 聡
習近平政権は、福建省から台湾海峡をくぐって台北に至る高速鉄道の着工を視野に入れつつある。習近平が台湾統一を果たし、「中華民族の偉大な復興」に相応しい業績よって毛沢東と並ぶ終身の「領袖」となろうとする思惑が見え隠れする。
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2022/05/30 平野 聡
日米欧のメディア連合から「新疆公安ファイル」が公表され、少数民族への弾圧の生々しい実態が改めて示された。果たして中国は少数民族や国際社会との関係改善に動くのだろうか。少なくとも現在の中国共産党政権が続く限り、それはあり得ない。
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2022/04/18 平野 聡
ロシアのウクライナ侵略から1カ月半を過ぎ、ロシアの横暴が全世界的な痛憤を誘う中、中国では、ロシアの侵攻を「義挙」と賛美する音量が強く、ウクライナ問題に責任があるのは米国・西側だという宣伝で塗り上げられつつある。
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開会式に見る「中国が管理する世界」
2022/02/08 平野 聡「鳥の巣」と呼ばれる中国国家スタジアムを覆い尽くした、北京冬季五輪開幕を告げる緑と青の光。世界はその美しさに圧倒され、「外交ボイコット」をはじめとした論争など忘れたかに見える。しかし、この背後に隠された政治的な意図を深く考えるべきだ。
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2021/09/22 平野 聡
中国によるさまざまな締め付けが止まらない。「これは第二の文化大革命(文革)ではないか」との評価もあるが、毛時代、改革開放に次ぐ第三の局面を見せ始めたものと考える。それは、AI・IT時代における「中国化」の名のもとで萎縮してゆく姿である。
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