2024年4月23日(火)

片倉佳史&真理の「もっと!台湾探見」

2018年9月7日

 

夏雪芒果 
マンゴー界の期待の新星

2008年に登場した新品種。台湾で初めて育成者権をもつ品種です。果皮は黄色で、果肉はアップルマンゴーより濃いめのオレンジ色。ビタミンAの含有量が豊富です。「土芒果」のような香りと滑らかな食感、そして、爽やかな甘さがウリ。ただし、値段はやや高めです。

 

水蜜桃芒果
ピーチのような甘い香りが魅力

水蜜桃芒果

果皮は淡いピンク色を帯びており、表面に角のような小さな突起があるのが特色。その名が示すように、ピーチのような香りを帯びており、甘さも濃厚。アップルマンゴーに負けず劣らずの美味しさと評判。生産量は多くありませんが、見かけたら、ぜひ味わってみたい品種。

西施芒果
古代中国の美女から命名されたマンゴー

滑らかで繊細な食感の果肉をもち、古代中国の四大美女である「西施」に譬えられています。サイズはアップルマンゴーよりもやや大きく、種は小さいので、果肉率が高くなっているのが特色。味は愛文に比べるとやや淡白な印象。収穫時期は7月中旬~8月中旬とやや遅め。
 

蘋果芒果
見た目はまさに大きなリンゴ

「蘋果文芒果」とも呼ばれます。アップルマンゴーよりも丸みを帯びており、リンゴに近い形状となっています。サイズは大きく、中にはリンゴ3個分くらいの大きさのものもあります。甘さと香りがともに濃厚で、味も評価は高いですが、生産量は少なめ。
 

懐特芒果
まるでバナナのようなマンゴー

日本統治時代の1916年に三井農林会社がインドから持ち込んだという品種。見た目がバナナや象牙のような形状なので、「香蕉(バナナ)マンゴー」や「象牙マンゴー」とも呼ばれています。果肉は薄い黄色で、甘みはあるものの、果汁は少なめ。

 

玉井のアクセス情報
台鉄台南駅前から緑幹線(大台南公車)バスに乗車し、終点の玉井で下車。所要約1時間10分。青果市場までは歩いて5分ほどです。バスは日中15分~30分おきに便があります。運賃は119元ですが、悠遊カードなど、台湾のICカードを使用した場合は93元になります。高鐵台南駅からはタクシー利用で片道1000元程度。

〔著者〕片倉真理(かたくら・まり)
台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。

2011年に台湾で出版した中国語書籍『在台灣,遇見一百分的感動~片倉真理 旅的手記』(夏日出版社)のほか、共著に『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)、『台湾で日帰り旅 鉄道に乗って人気の街へ』(JTBパブリッシング)など。2018年4月に初の単著『台湾探見 Discover Taiwan-ちょっぴりディープに台湾体験』(ウェッジ)を刊行。

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