2024年12月23日(月)

マイナス金利時代を生き抜く処方箋

2018年12月28日

 「夢のマイホーム」、「理想のマイホーム」、「念願のマイホーム」言い回しは色々とありますが、自分だけの家がいつか欲しいという人は多いと思います。マイホーム購入の検討を始めると、あれもこれもとドンドン夢は膨らんでいきとても楽しいものです。ただし、予算には上限があります。多くの方は住宅ローンを利用して購入すると思いますが、無理をした購入計画にはリスクがつくものです。その中でも特に危険な借り方をご紹介したいと思います。

(sqback/Gettyimages)

選ぶ前に要注意!危険な住宅ローンはこれだ

  1. 夫婦で収入合算して借りる
  2. 収入限界まで借りる
  3. 定年退職以降も多くの借り入れが残る
  4. 借地や再建築不可などの物件を選ぶ

1、夫婦で収入合算して借りる

 近年、夫婦で収入合算やペアローンを用いて高額の住宅ローンを利用するケースが増えてきています。その背景には共働き世帯の増加があります。2000年頃までは共働き世帯と専業主婦世帯の割合は同数くらいでしたが、2000年以降からその差は開き始め、現在では専業主婦世帯よりも共働き世帯が大幅に超えるまでになりました。夫婦で収入合算をした場合、住宅ローンの借り入れ可能額は一人だけの時に比べて大きくなります。しかし、万が一離婚にいたってしまった場合に、「住宅ローンをどのように清算するのか」という問題に直面してしまいます。

 離婚にいたってしまった場合の対処法として、まず一番に思いつくのは家を売却して清算する方法です。しかし、思うような価格で住宅を売却できず、住宅ローンが残ってしまうケースもあります。

 次に、どちらかが継続して住宅に住み続けるケースも考えられますが、この場合には住宅ローンも継続して返済しないといけません。借り入れ先の金融機関が希望する一人だけの債務に一本化してくれればいいのですが、金融機関にとっては「二人で返す前提で融資したお金」になるため、名義を一人のみにするのは困難なケースが多いのです。このようなケースでどうすることもできず、離婚したあとも継続して二人で返済をしていることは非常に多いです。住宅ローンの債務名義が残っていると、新規で住宅ローンや他のローンを組むことに支障をきたすこともあるため、早めに解決したいところです。

 上記のような問題に直面してしまった場合、どのようにすれば良いのでしょうか? 解決できる方法を2つご紹介します。

 ひとつは、借り入れ先の金融機関と相談し、家の売却後に住宅ローンが残ってしまっても継続して返済することを認めてもらう方法です。しかしこの方法だと、残りの住宅ローンの返済とあわせて新居の住居費も払わないといけないため、個人にかかる負担は大きくなります。

 もうひとつの方法は、別の金融機関に借り換えをすることでローンを一本化する方法です。多くの金融機関は離婚予定では借り換えの対応をしてくれませんが、一部の金融機関では条件付きで対応してくれるところもあります。お住まいのエリアや相談者の内容によっても異なってくるので、住宅ローン借り換え専門のコンサルティング会社に相談してみるといいでしょう。


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