昨年1月に娯楽用大麻を解禁したカリフォルニア州。昨年の1月から6月までの半年間でライセンスを持つ大麻業者の数は1272件から6421件へと大幅に増加し、大麻やその関連商品を扱う店は今後も増加が見込まれている。そこに大手セレクトショップとして知られるバーニーズ・ニューヨークが参戦するという。
バーニーズはロサンゼルス近郊のビバリーヒルズに店舗を構えているが、今年3月からその店舗の5階部分に「ハイエンドの大麻ライフスタイルコンセプトショップ」を開く予定である、と発表した。大手小売り店舗が大麻ビジネスに参入するのはこれが初めてとなる。
同社によるとコンセプトショップには大麻に関連するあらゆる製品、家庭用品から美容、宝飾品などが含まれ、この店のためだけにデザインされる高級品も含まれる、という。具体的な製品としてデザイナーズブランドのライター、大麻吸引具、灰皿などが挙げられた。また大麻をモチーフにしたビンテージアクセサリー、大麻の芳香を混ぜ込んだ香水、化粧品なども順次発表される予定だと言う。
またバーニーズは高級大麻販売業者として知られるベボエ社と専属契約を結び、同社の銀製の大麻吸引用キセルなども紹介する、としている。ベボエ社はバーニーズのショップ開店に合わせ、独自の高級大麻ブレンドなども開発し、ハイエンド顧客に向けた高額商品をそろえる方針だ。
大麻は現在米国で急速に自由化が進んでいるが、連邦政府としては合法と認めていない。そんな中でなぜバーニーズのような高級店がいち早く大麻ビジネスに乗り出すのか。そこにはやはり自由化への波と大麻の持つ大きなビジネスチャンスがある。