中国当局によるウイグル族弾圧は深刻の度を強め、今や、100万人以上が新疆ウイグル自治区の「再教育キャンプ」に強制的に収容されているとされる。これに対し、2月9日にトルコ外務省は、中国の行動を極めて強く非難する声明を発出し、注目を浴びた。声明の内容は次の通り。
新疆ウイグル自治区における、ウイグルのトルコ系住民、その他のムスリム共同体員に対する基本的人権の侵害は、とりわけこの2年間で悪化し、国際社会の問題となっている。
特に、2017年10月の「全ての宗教と信仰の中国化」政策の公式宣言は、新疆ウイグル自治区における、ウイグルのトルコ系住民、その他のムスリム共同体員の民族的、宗教的、文化的アイデンティティを除去する目的に向けた、更なる一歩となった。
100万人を超えるウイグルのトルコ系住民が恣意的に逮捕され、再教育キャプや監獄で拷問や政治的洗脳を受けていることは、今や秘密ではない。こうしたキャンプに拘束されていないウイグル人たちも、強い圧力を受けている。
海外に住むウイグル出身者は親戚からの連絡を受け取ることができず、何千人もの子供たちが親から引き離され孤児となっている。
中国当局による、ウイグルのトルコ系住民に対する再教育キャンプと構造的な同化政策は、人類にとり大いなる恥である。
我々は、新疆における悲劇についての我々の見方を、あらゆるレベルで中国当局に表明した。
こうした中で、作った歌を理由に8年間の収監を受けていた、著名な民族詩人Abdurehim Heyit氏が死去していたことを、我々は深い悲しみをもって知ることとなった。この悲劇は、新疆における深刻な人権侵害に反対するトルコの世論を強めることとなった。我々は、この正当な反応が中国当局に考慮されることを期待する。
我々は、Abdurehim Heyit氏、そしてトルコとムスリムのアイデンティティを守るために命を落とした全ての同胞に対し、敬意をもって追悼の意をささげる。
こうした状況において、我々は、中国当局に対し、ウイグルのトルコ系住民の基本的人権の尊重と再教育キャンプの閉鎖を勧める。
我々は、国際社会と国連事務総長に、新疆における人道的悲劇に終止符を打つための効果的な手段をとることを要請する。
出典:‘QR-6, 9 February 2019, Statement of the Spokesperson of the Ministry of Foreign Affairs, Mr. Hami Aksoy, in response to a question regarding serious human rights violations perpetrated against Uighur Turks and the passing away of folk poet Abdurehim Heyit’(Republic of Turkey Ministry of Foreign Affairs, February 9, 2019 )
http://www.mfa.gov.tr/sc_-06_-uygur-turklerine-yonelik-agir-insan-haklari-ihlalleri-ve-abdurrehim-heyit-in-vefati-hk.en.mfa