Washington Files

2019年3月19日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

オルークの課題

 しかし、オルーク候補には課題があるのも事実です。

 第1に、経験や実績不足です。前で触れましたが下院議員を3期6年務めましたが、有権者に訴える実績がありません。民主党候補指名争いで、他のライバル候補がこの点を攻撃するでしょう。

 第2に、“ベト”というラテン系のニックネームを使用している点です。アイルランド系米国人のオルーク候補の名前は、ロバートです。オルーク候補は、子供のころにべトと呼ばれていたと説明していますが、仮に同候補が民主党の正副大統領候補になれば、共和党はこの「ナゾ」を必ず突いてきます。

 というのは、「エルパソに多いヒスパニック系の有権者の票を獲得するためだ」、あるいは「白人に対する裏切りだ」など、様々な攻撃の仕方が可能だからです。

 第3に、過去に酩酊で逮捕された経歴があることでしょう。このあたりも攻撃材料になります。

 ただ、前で述べましたが、オルーク候補はオバマ前大統領を研究しており、「中身」よりもスタイルや選挙戦略に優れています。「オルーク旋風」が吹けば、うえで説明したハードルを乗り越えることが可能になるかもしれません。

  
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