自由行動が危ない
ではどうすれば、こうした被害から身を守ることができるのだろうか。スリなどの窃盗に対しては、現金はできるだけ持たないようにして、分散して所持するのが安全だ。最も取られにくい場所は靴の中にいれておくことだという。取り出すのが面倒な気がするが、外出時の保管場所のひとつかもしれない。バッグなどは首からかけるのではなく肩からかけるようにして、なおかつガンホールダーのようにしっかりと体に巻き付いたものが良い。
日本人は外国人の中では現金を多く持ち歩いていると思われているので、窃盗グループから狙われやすいという。クレジットカードの場合、盗まれて他人に使われた場合でも、決済されるまでの期間に明細を確認して「使ってない」と否認すれば被害は防げる。しかし、最近はやりのデビットカードの場合は、カードで買い物したら即座に引き落とされるので、カードを盗まれると被害が拡大する恐れがあるので、カードの管理には要注意だ。
日本人が被害に遭うことが多いのが自由行動の時だという。団体行動をしている時は、ルールに従って行動しているため注意深い行動ができるが、自由行動になった途端にセキュリティーへの関心が薄くなって被害に遭うケースが多いという。こうした被害に巻き込まれると楽しいはずの海外旅行も一転して苦い思い出になってしまう。旅行中は安全への注意を怠ってはならない。
欧州行きは過去最高
JTBが4日に発表した今年のGWの旅行動向見通しによると、国内と海外を合わせた旅行者数は前年比1.2%増の2467万人で、過去最高になる。このうち海外旅行は66万2000人で前年比6.9%増と過去最高。10連休を受けて長期の休みが取りやすくなったことがプラスになっているようで、旅行先ではハワイは人気が根強く、地域では東南アジアと欧州が多い。欧州に行く旅行者は5万9000人で前年比13.5%増と人気になっている。JTBがアンケートや販売状況、航空会社の予約状況から、4月25日~5月5日の旅行動向を予測した。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。