今から約6600万年前、地球の急激な環境変化でそのほとんどが絶滅したとされる恐竜。世界各地で発見された化石から知られざる実像に迫る「恐竜博2019」が、東京の国立科学博物館で開かれる。
昭和44年(1969)、アメリカで発見された肉食恐竜が「デイノニクス(恐ろしいツメ)」と命名されてから今年で50年。デイノニクスの研究を機に従来のイメージが一新され、「恐竜ルネッサンス」と呼ばれる恐竜学の新時代に入った。本展ではこれまでの研究の成果を、貴重な標本を基に解き明かしていく。
会場には、「鳥類の恐竜起源説」など新たな学説が生まれるきっかけとなった、デイノニクスのホロタイプ標本(学名の基準となった化石)を展示。モンゴル・ゴビ砂漠で前あしの化石のみが発見され、長らく全体像が不明だった謎の恐竜「デイノケイルス(恐ろしい手)」の実物化石と全身復元骨格が世界で初めて公開される。
また、北海道むかわ町で見つかった、日本の恐竜研究史上最大の発見とされる「むかわ竜」も登場。ハドロサウルス類の新種の可能性が高いといわれる、むかわ竜の全長8メートル超の全身実物化石と化石から復元した全身骨格が、地元むかわ町外で初めて公開されるなど興味は尽きない。
●恐竜博2019
<開催日>2019年7月13日~10月14日
<開催場所>東京都台東区・国立科学博物館(山手線上野駅下車)
<問>☎03-5777-8600
URL:http://www.kahaku.go.jp/
URL:https://dino2019.jp/
<開催日>2019年7月13日~10月14日
<開催場所>東京都台東区・国立科学博物館(山手線上野駅下車)
<問>☎03-5777-8600
URL:http://www.kahaku.go.jp/
URL:https://dino2019.jp/
*情報は2019年5月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください
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