From NY

2019年7月4日

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田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『挑戦者たち-男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で2018年ミズノスポーツライター賞受賞。

ニューヨークで開催された「プライド・マーチ」

 6月30日、快晴となったこの日曜日、ニューヨーク中が虹色に埋まった。

 毎年恒例のLGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クイーア/クエスチョニング)プライド・マーチがマンハッタンで開催されたのだ。

 ゲイやレズビアンの人々の人権運動が本格的にはじまるきっかけとなった、有名な「ストーンウォール事件」。これはマンハッタンのグリニッジビレッジで1969年に起きた。当時のニューヨークでは、平均1カ月に一度の割合でゲイバーに警察の手入れがあったという。その場にいた全員に身分証明書を提示させ、所持していなかった者と女装していたゲイを逮捕するのが恒例だった。

 クリストファーストリートにあったゲイバー、マフィアが運営していた「ストーンウォール・イン」にも、警察が手入れを何度も繰り返していたが、1969年6月28日はそれが大きな暴動に発展して数日間も続いた。この事件をきっかけとして、世界各地でゲイの人権を訴える市民団体が誕生することになり、翌年初のゲイパレードが行われた。

初めてアメリカで開催した「ワールドプライド」

 今年はこの「ストーンウォール事件」の、ちょうど50周年にあたる。それを記念して、国際的なLGBTQ人権保護団体である「ワールドプライド」の総合イベントが6月1日から1カ月にわたり、ニューヨークで開催されていた。

 「ワールドプライド」は2000年にローマで初めて開催されてから今回で6度目で、アメリカでは初の開催となる。人権問題のフォーラムからダンス公演、コンサート、各種パーティーなど日々様々なイベントがニューヨーク市内中で開催されており、ゲイ・レズビアンを象徴するレインボウの旗やバナー、ポスターなどが街中の各所に掲げられていた。

虹色のバナーをつけた公立図書館

 今年のプライド・マーチは、この「ワールドプライド」イベントの締めくくりでもあり、パレード参加者だけで世界中からなんと15万人が集まったという。

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