2024年12月23日(月)

旬・美・遊

2019年7月22日

 美山の上げ松
 <開催日>       2019年8月24日
 <開催場所>    京都府南丹市美山町鶴ヶ岡地区ほか(山陰本線日吉駅からバス)
   問い合わせ 南丹市美山観光まちづくり協会(観光窓口) ☎0771-75-1906
   URL:https://kyotomiyama.jp/event/agematsu
炎の滝が夜空を彩る(南丹市美山観光まちづくり協会=写真提供)

 洛北から若狭にかけて、山里に伝わる火の祭典。農作物の豊かな恵みへの感謝と愛宕神社へ火魔封じを願って献燈する松明(たいまつ)行事が「上(あ)げ松(まつ)」あるいは「松(まつ)上(あ)げ」だ。

 「かやぶきの里」としても知られる京都府北部の南丹市美山町(なんたんしみやまちょう)では、盛郷(もりさと)、殿(との)、川合(かわい)、芦生(あしう)の4地区で今もこの行事が受け継がれている。

 毎年8月24日の午後8時頃、川べり一帯に灯された数百の松明を、土地の男衆が広場中央にそびえる高さ20メートル超の巨大松明「灯籠木(とろぎ)」にめがけて放ち、点火させる。無数の火の玉が夜空を飛び交うさまは、さながら火の玉入れのよう。やがて燃え盛る大松明が地面に倒れ込み、クライマックスを迎える。

 4地区いずれも路線バスなど公共の交通機関の最終便が出た後の点火となるので、日帰りでの観賞は難しい。宿を予約し、山の京都の風情を楽しみながら、荘厳な火祭りを堪能したい。

*情報は2019年6月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2019年8月号より

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 


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