家電口論

2019年8月2日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

メーカー規模で、どう変わるか?

 5年で見事、完全に独り立ちしたVAIOですが、今後の不安材料として「規模」を挙げておきたいと思います。規模が大きくなると、「人」は規模に埋もれ、「組織」が強くなり、「金」がモノをいうようになります。「人」も、もちろん大事ですが、従業員それぞれの想いより、トップダウンで仕事をした方が早いです。そしてソニーは、2000年に中央研を解体しています。規模と金が、狂わせたのだと思います。

 遊び心溢れるモノができないにせよ、売れる、優れた商品としてのパソコンを作れるようになったVAIO。それは逆の言い方をすると、規模が小さかったからとも言えます。今からは、意識的に、どこまで人を守れるのかがポイントです。

 一方、このレポートでは触れていませんが、VAIOは次なる収益源として「ロボット事業」を見据えています。こちらはパソコン事業より、広い分野にまたがります。上手く使うと「人」を活かしたチームの集合体として会社を作り上げることが可能だとも思っています。

 現時点で、VAIOは「商品」「技術」と「人」が一緒に切磋琢磨し、「ブランド」を大事にする内に、ソニーのDNAはイイ方に進化と言うより、違うVAIOとDNAになりました。しかし、ソニーの全盛期を知っている者としては、VAIOに次のように言いたいです。「青は藍より出でて藍より青し」と。

  
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