CASで保存された色が鮮やかなままのイチゴ
CASの利用は農水産物の産直出荷向けにとどまらない。レストランでは鮮度維持のために、高級料理店では料理をそのまま全国に届けるために活用されている。海外での導入も進んでいるほか、ヒト胚性幹細胞の保存など医療分野での応用も考えられている。
アビー社長の大和田哲男氏は「CASを使って、農業・水産業・酪農を輸出産業として成長させたい」と話す。大和田氏がこう考えるのは、「次の時代、日本は何で外貨を稼ぐのか?」という危惧があるからだ。
マキシムはCASを使って、近い将来、中国をはじめとしたアジア各国へ「ドミニク・サブロン」を輸出することも検討している。CASが拓く“メイド・イン・ジャパン”の輸出品が世界を席巻する日が来ることを期待したい。
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