2024年4月25日(木)

旬・美・遊

2019年11月22日

諸手船神事
   <開催日>       2019年12月3
 <開催場所>    島根県松江市・美保関港(山陰本線松江駅または米子駅からバス)
   問い合わせ 松江観光協会美保関町支部 ☎0852-73-9001
   URL:https://www.mihonoseki-kankou.jp/sinji/sinji_morotabune/
2艘のくり舟は国の重要有形民俗文化財 松江観光協会美保関町支部=写真提供

 島根半島の東端、美保関(みほのせき)に冬の到来を告げる風物詩ともなっているのが、毎年12月3日に行われる美保神社の諸手船(もろたぶね)神事だ。

 『古事記』などに記されている国譲り神話にちなんだ神事で、大国主神(おおくにぬしのかみ)が国譲りの意向を聞くため2艘の諸手船に使者を乗せ、美保関で釣りをしている事代主神(ことしろぬしのかみえびす様)を迎えに行くところを再現している。諸手船神事で使者を務める舵子(かこ)は1艘につき9名。氏子たちは1年かけて禊を行い神事に臨むが、乗船に際しては当日くじ引きで決められるという。

 指名を受けた18名の氏子は2艘の諸手船に分乗。太鼓の音とともに美保関港から海へと漕ぎ出し、互いに豪快に海水を掛け合いながら漕ぎ競う場面がハイライトだ。この時「ヤーヤー」と掛け声を発することから、俗に「ヤーヤー祭」とも呼ばれている。岸からの見学だが、古くから伝わる神事の雰囲気を存分に味わえることだろう。

*情報は2019年10月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2019年12月号より

 

 

 

 

 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 


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