海野素央の Love Trumps Hate

2019年11月9日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授、心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08~10年、12~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年及び12年の米大統領選挙においてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。著書に「オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略」(同友館)など多数。

米国は世界から尊敬されるようになったのか?

 第3に、世界における米国に対する尊敬度です。トランプ大統領は支持者集会で、自分が大統領になって「米国は世界から再び尊敬されるようになった」と強調します。

 しかしこれに関しても、トランプ大統領の主張と相反する世論調査の結果が出ています。上記の米ワシントン・ポスト紙とABCニュースの共同世論調査では、トランプ政権の政策によって、米国が尊敬されるようになったと回答した有権者は28%です。トランプ大統領の支持率は40%前後なので、10ポイントも低いということになります。

 つまり、トランプ大統領の岩盤支持層は実は30%弱であり、約10%はトランプ政権の政策に疑問符をつけている支持者といえます。民主党はトランプ大統領の支持率を30%前後まで下げることが可能であるという意味です。

下院民主党の援護射撃

 ただ、民主党大統領候補指名争いを戦っている候補は、トランプ再選を阻止するだけの決め手に欠けるのも事実です。となると、下院民主党の援護射撃が不可欠です。

 下院民主党が11月13日から始まるウクライナ疑惑に関する公開の公聴会で、共和党支持層の認識を一気に変えるだけの決定的証言を引き出せるかがポイントになります。

  
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