2024年7月17日(水)

From LA

2020年1月7日

価格4万5000ドルで、テスラモデル3に対抗

 M-Byteは今年中国で、その後2021年から欧州、米国での発売を始めるが、価格は4万5000ドル、とテスラのモデル3に対抗できるものに設定されている。すでに30万台の販売が視野に入り、新興EVメーカーとしては一人勝ち状態のテスラだが、キルチャート氏は「価格と内容、世界的な販売網など、十分テスラに対抗できる」と自信を覗かせた。

 EV市場は前述のファラディ・フューチャー、元のフィスカー・オートモティブであるカルマ・オートモティブ、アマゾンが投資するRivian、元テスラ幹部が独立して立ち上げたLucid Air、元のフィスカー・オートモティブ創業者であるヘンリク・フィスカー氏が新たに立ち上げたフィスカーなど、新興メーカーが続々と参入し、今年から来年にかけてそれぞれの社運をかけたモデルの発売を開始する。世界中のメジャーな自動車メーカーも負けじとそれぞれのEVラインナップを充実させており、まさに戦国時代に突入の感がある。

 しかし、ビッグメーカーを除けばやはり問題になるのは資金繰り。この点で、中国からだけではなく韓国の自動車部品メーカー、そして丸紅から投資を受けるBytonは有利な立場にあるとも言える。実際の販売が始まり、その性能が具体的に評価されるまでは結論が出ないものの、テスラに追いつき追い越せる企業に成長できる可能性は十分にあるだろう。

  
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