2023年2月6日(月)

Washington Files

2020年3月11日

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斎藤 彰 (さいとう・あきら)

ジャーナリスト、元読売新聞アメリカ総局長

1966年早稲田大学卒業。68年米カリフォルニア州立大学バークレー校大学院修士課程修了、70年読売新聞入社。ワシントン常駐特派員を2度務めた後、アメリカ総局長、東京本社取締役調査研究本部長などを歴任。著書に『中国VSアメリカ』『アメリカはカムバックする!』(いずれもウェッジ)がある。

一致団結し、トランプに勝利しよう

 加えて、3月24日には南部ジョージア州(代議員120人)予備選が待ち受ける。しかし、黒人が多数を占める同州は初めからバイデン氏が圧倒的有利な情勢であり、サンダース勝利の可能性は皆無に近い。

 いずれにしても、このまま残る諸州で戦い続けていったとしても、サンダース氏にとっては、これまでの形勢を逆転する道は急速に閉ざされつつあるのが実態だ。

 これとは対照的にバイデン候補は10日夕、まだ勝敗が確定しないワシントン、ノースダコタ両州の結果を待たず、ミシガン、ミズーリ、ミシシッピー、アイダホ4州での勝利結果を踏まえ、フィラデルフィアでの支援集会で「私はサンダース氏および彼の支持者たちが疲れを知らぬエネルギーと情熱を傾けてきたことに対し、感謝の意を伝えたい。われわれはともにトランプ打倒という同じ目標を共有している。これから一致団結し、トランプに勝利しよう」と語り、すでに(サンダース氏との)勝敗は決したとの認識を前提とした、党内結束を呼びかけ注目された。

 また、先の“スーパー・チューズデー”でバイデン氏が大勝を果たし、一気に優位に立つ結果を導き出した立役者とされる民主党有力者のジェームズ・クライバーン下院議員は同日夜、NPRとのインタビューで、サンダース氏に対し直接「撤退要求」はしなかったものの「バイデン候補がミシガンなど4州で勝利したことで、もはや大勢は決した。わが党はこれ以上、候補者争いの論争を続けても意味がない。民主党全国委員会はここで主導権を発揮し、今後のレースをどうすべきか決断の時期が来た」と言明した。

 果たして形勢が一段と悪化したことを踏まえ、サンダース氏が今後、どのような行動に出るか、関心が高まりつつある。

  
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