海野素央の Love Trumps Hate

2020年6月22日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授、心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08~10年、12~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年及び12年の米大統領選挙においてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。著書に「オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略」(同友館)など多数。

元警察署長の下院議員

 次に、バル・デミングス下院議員(63)に注目してみましょう。デミングス下院議員は南部フロリダ州選出の議員です。ハリス上院議員の両親とは異なり、同議員の父親はゴミの清掃員、母親はメイドでした。

 黒人女性議員デミングス氏の最初の職業は、フロリダ州ジャクソンビルで里子を保護するソーシャル・ワーカーでした。その後、警察官としてキャリアを積み、07年に女性初の同州オーランド警察署長になりました。

 下院司法委員会に所属するデミングス議員は、「トランプ弾劾裁判」で検察役の弾劾管理人を務め、トランプ氏の違法行為を指摘する姿が全国に中継されました。

 デミングス下院議員の長所は、元警察署長の視点から警察改革について議論ができる点です。デミングス氏は自身のツイッターに、「悪い警察官に説明責任を負わせ、不当な慣行を終わらせ、透明性を高め、核となる使命に焦点を再び定めることが重要だ。すべての米国人を守り、彼らに奉仕することである」と投稿しました。

 激戦州であるフロリダ州の奪還を目指すバイデン氏にとって、デミングス下院議員はプラス要因です。同州の選挙人「29」を上乗せできる可能性があるからです。

 デミングス氏は自身のツイッターに、「私は奴隷の子孫だ」と投稿しました。アメリカンドリームについて語れることも同氏の長所です。ただ短所をあげるとすれば、一般に副大統領候補は知事ないし上院議員の経験者であることでしょう。

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