2022年7月2日(土)

WEDGE REPORT

2020年8月10日

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伊藤めぐみ (いとう・めぐみ)

中東在住ジャーナリスト

ホームページhttps://itomegumi1483.wixsite.com/website
1985年生まれ。紛争、思想、歴史をテーマに取材。2002年中米ホンジュラス共和国に1年間留学。中部大学卒業国際関係学部、東京大学総合文化研究科相関社会科学修士課程で社会思想を専攻。
2011年よりテレビ番組制作会社ホームルームに入社し、イラク戦争、ベトナム戦争、人道支援、障害者、町工場などをテーマにドキュメンタリーを制作。2018年よりフリーランス。
2013年にドキュメンタリー映画『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』を監督。第1回山本美香記念国際ジャーナリスト賞、第十四回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞を受賞。イランの映画祭、Cinema Vérité ; Iran International Documentary Film Festival、アメリカ・ロサンゼルスの映画祭 LA Eiga Fest でも上映。NHK BS1『命の巨大倉庫』がATP賞奨励賞を受賞。ベトナム戦争についてのルポルタージュが潮ノンフィクション賞にノミネート。
現在、イラククルド人自治区のクルディスタン・ハウレル大学修士課程に留学中。

今後どうなる?

街中の様子

 爆発事故以前には、不足する石油に関して、レバノン政府はイランから購入するという計画もあった。しかしイラン自身も同様にアメリカから制裁を受けているため断念している。

 サウジアラビアは、レバノンのスンニ派勢力と関係が強いが、現在は、サウジアラビアとは仲の悪いヒズボラ中心の政権なので、サウジは当分、手を出さないとされていた。

 かわりに同じシーア派中心イラクから石油を買うという計画が進んでいる。

 また全体としては、数カ月前から、レバノンはIMFと話し合いをしていたが、具体的なことは決まっていない。

 かわりに最近、存在感を表しはじめたのが中国だ。ヒズボラはもともとIMFからの支援に積極的ではなくて、この中国の支援のほうがいいと発言してきた。中国が発電所や鉄道計画を行うという話も出ている。

 爆発事件を受けて、各国政府が支援を表明している。敵対しているはずのイスラエルでさえも、支援を始めた。

 この小さな国にこれでもかと降り注ぐ出来事。各国からの支援が集まっているが、「支援は政府にしないでください。政治家たちに盗まれてしまうので。NGOや赤十字にしてください」そう、多くのレバノンの人たちが繰り返しているのが印象的だった。

  
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