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From LA

2020年8月12日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

「言い間違い、物忘れ、失言」を危惧

 副大統領とは大統領にもしものことがあった場合、政権を引き継ぐ存在だ。そしてバイデン氏の場合、そのもしも、が高い確率で起こる、と予想する人が多い。米国人の4割以上がバイデン氏に認知症疑惑を持ち、本人はもし当選した場合大統領就任時に78歳、と史上最高齢の大統領となる。米国人男性の平均寿命が78歳であり、4年間の任期を果たして全う出来るのか、と危ぶむ人は多い。

 実際、8月17日にウィスコンシン州ミルウォーキーで開催される民主党全国大会に、バイデン氏は欠席の予定と報道されている。自らが大統領候補に指名される大会に欠席、ということで地元ミルウォーキー市のトム・バレット市長が「失望している」とコメントしたが、欠席の理由は高齢であるため新型コロナウィルスに罹患することを恐れて、だという。

 しかし民主党がこれを容認するのは、同氏の「言い間違い、物忘れ、失言」などが大切な大会で出ることを危惧しているためだ、という見方もある。最近もバイデン氏は「中南米系は黒人と違って多様性がある」と発言、批判されている。その前には「私を支持しないならあなたは黒人ではない」と語るなど、自らの支持層であるはずの黒人の感情を逆撫でする発言をしてしまうのだ。

 元々スリーピー(居眠り)ジョーのあだ名がつくほどの人物である。副大統領となる人物はこの大統領を支え、失言を回避させ、本人に健康不安が出れば大統領職を代行しなければならない。それが出来る、と国民を納得させる人選が必要とされる。

 消去法で行くとやはりハリス上院議員しかいないのでは、とも予想できるが、そうなればもしバイデン氏が当選した場合、米国は思いがけぬ形でそう遠くない将来初の女性、しかも黒人大統領を実現することになるのかもしれない。

  
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