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2020年8月12日

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7月28日、デラウエア州ウィルミントンで経済政策を発表したバイデン氏(REUTERS/AFLO)

 民主党の大統領候補に内定しているジョー・バイデン元副大統領。しかしその副大統領候補選びが難航している。

 大方の予想としてカマラ・ハリス、エリザベス・ウォーレン、カレン・バス、タミー・ダックワース、スーザン・ライスらの名前が挙がっている。8月1日には副大統領候補の名前を明らかにする、と語っていたバイデン氏だがその期日は守られず、さらにその週一杯でもまだ決定せず。

 8月17日開催の民主党全国大会が最終期日となるが、それまでに果たして決まるのかという疑問の声まで挙がっている。

 なぜこれほどに迷走するのか。理由の一つがバイデン氏が選挙戦の初期に「副大統領には女性を指名する」と早々と公約してしまったためだ。その後、黒人による抗議行動が起き、世間の意見として「黒人女性」を選ぶべき、という流れになっている。このことが副大統領選びの幅を狭めてしまった。

 候補に挙がる女性らはそれぞれ優秀ではあるが、致命的な部分もある。まず誰もがトップ候補と目するハリス上院議員は、民主党の候補者討論会でバイデン氏を徹底的にやり込めたことが記憶に新しい。鋭い舌鋒で人気があるものの、それゆえに敵も多い。

 黒人団体などから一押しのバス下院議員は、過去にキューバに渡航歴があり、カストロ氏を称賛する言動が記録されている。このことがキューバ難民の多いフロリダ州で不利に働くのでは、と捉えられている。フロリダはジョージ・W・ブッシュ対アル・ゴアの選挙の際に最後の最後まで揉め、結果を左右した州でもある。

 ウォーレン上院議員の場合71歳と高齢であり、左派であるにもかかわらずバーニー・サンダース氏ともまた異なる意見の持ち主で、民主党からの賛同が得にくい。ダックワース上院議員はアジア系というバックグラウンドが弱い、イラク戦争従軍で両足を失った経歴を持つが、バイデン氏に反対する勢力は「バイデン氏はイラク戦争に賛成票を投じた」と批判しており、その部分を突き上げられる可能性がある。ライス氏は外交の専門家で政治経験に欠ける。

 実は突然バイデン氏がミシガン州知事、グレッチェン・ホイットマー氏と会談を持った、という情報が流れた。ここに来て突然の新候補の登場か、と話題になっているが、ある程度候補を絞り込んだ後での新しいピックに混乱を広げるだけ、との意見もある。

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