アクションを起こさなければ、何も生まれません
説得力は、とても大事と私は思っています。上司であれ、部下であれ、「この人の言っていることならば、大事だよな」と周囲に思わせられるかどうかでしょう。そのためには、自分をさらけ出すことも時には必要ではないでしょうか。たとえば、弱みを見せるのです。弱みを見せるのは、互いに信頼関係を作っていくうえで重要だと思います。「ここが弱いから、こちらが手伝ってあげよう」となるわけじゃないですか。
ただ単に弱みを見せるだけでも、もちろん駄目だと思います。まずは率先して仕事をしていかないといけないでしょうね。「俺についてこい!」と言って率先しようとしても、それだけではきっと難しいでしょう。リーダーが率先しながらも、弱さをさらけ出す。それが、大事じゃないかなと思うんですね。
私は、常に社員の前でさらけ出しているつもりです。「社長は仕事ができないから、みんなで助けてあげよう」と思ってもらいたい。本当にそういう会社なんです。部下も弱みを一切見せないといった姿勢では、上司は助けようがない。こちらからすると、アラートを出してほしいのです。部下に対して、「おい、もっとフランクにいこう。弱みをさらけ出していいよ」と言う上司の方が、弱みを見せてないんじゃないかなと思います。自分が率先しないと、部下はリアクションをとれない。アクションを起こさなければ、何も生まれませんね。
今は代表取締役という立場ですが、私が引っ張るよりは社員のみんなが、私や会社を引っ張ってほしい。会社の方針や、全員でここに向かっていくといったゴールは、こちらから皆さんに伝えていきます。私よりも優秀な社員がたくさんいますから、今後はその人たちがクローズアップされるようにしたい。現役の頃と同じく、接着剤のような役割をしていきたいのです。
AuB株式会社
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