コロナ禍で人気高まるプライベートジェット
プライベートジェットは米国ではコロナ対策として人気を集めつつある分野だ。通常の航空機は本数が減り、十分な乗客がいないとフライトがキャンセルになることもある。そのため多少高くとも確実に飛ぶ、しかも安全対策が十分にされている航空機、というのは魅力的に感じられる。
ビジネス出張は減り、ズーム会議が増えている、とはいえどうしても社員が出向かなければならない要件もある。そういう案件の多い企業にとって、24時間前の予約でも確実に飛ぶ飛行機は便利なツールでもある。
そして注目すべきは「安いものを大量に売る」というビジネススタイルだったコストコがこうした高額の、中流以上向けの商品を発案した、ということだ。米国はコロナ下でもコストコ人気は決して衰えてはいないのだが、食料品から日用品まで今はオンラインショッピングがかつてないほど盛んだ。コストコと言えども何らかの新機軸を打ち出さなければ経営が先細りになる、という危機感を抱いているのかもしれない。
これを機にプライベートジェットサービスを利用したい、という人にとってはかなりお得なサービスではあるが、やはり庶民にとっては雲の上の話でもある。プライベートジェットのサブスクビジネスというのはこれまでにいくつか登場したが長続きしていない。ホイールスアップ社はその中で2013年の創業から現在まで着実に経営を続けている企業のひとつだ。コストコとのコラボで顧客を増やすことが出来るのか、にも注目が集まっている。
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