2022年12月4日(日)

Wedge REPORT

2020年12月22日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

1961年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、同理工学研究科修了。大手メーカーにて商品開発・企画を担当後、独立。現在、商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。

コロナ禍にも強いビジネス方法

 微細加工は、最終的にモノで判断します。通常、人と目合わせしながら、話を進めます。そのためニッシンは、宝塚の本社に加え、横浜市の鴨居に拠点を持っています。しかし、今年のコロナ禍では、会うこと自体がご法度という感じでしたが、ビジネスに影響はないのでしょうか?

 これに関しては、どちらかというとプラスだったです。zoomなどを使うことにより、そこまで行かなければならないことを回避。サンプルなどを宅配でやり取りすることにより、リアルでの共有化。顧客数は増えたそうです。

 技術で儲けるというと、オリジナルだから、特許があるから、昔からやっているからという話で終始しますが、ニッシンは、自分たちが扱う技術も変わることがある、ニッチ市場で先手を取る、変な規模拡大を夢見ない。そんな感じで足を地につけていました。目紛しく変わる現代の一つの上手いビジネス方だと思います。

 ある著名なデジタルデバイスの基板90%は、ニッシンの技術で作られたものだとか。癖のあるビジネス方法ですが、その結果は多くの人に利を与えている。モノで人の役に立つのがメーカーですから、随分いいと思います。大手メーカーも、すぐリストラだーと言わないで、自分らの技術の使い方をもう一度考えるべきではないでしょうか?

  
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