2024年4月17日(水)

Wedge REPORT

2020年12月28日

Q 世界的に見ても東京のマンションの人気が高まっているそうだが。

長嶋会長 世界の投資家は手元資金が潤沢なので、債券ばかり買ってもうま味がないと思っている。どこか良い投資先はないかと探している中で、感染者、死者が少ない東京の不動産が、相対的にロンドンやニューヨークと比較しても見直されてきている。その証拠に、私のところにも「投資先としてどの辺の物件が良いか」と購入を前提で問い合わせが来ている。リーマンショックの時と違うのは、買うのを前提で相談してきており、数千億円、兆円単位の規模で不動産投資先の第一候補として、世界のマネーが東京を物色しようとしている。

 全体の経済指標が悪く、総所得が減る状況の中で、どうして東京の不動産だけがこんなに人気化しているのは不思議な感じがする。こうした海外の投資家の買い姿勢は1986年~87年ころの状況と似通っている。

Q ということは富める人は不動産投資で潤い、ますます格差が広がるということになるのか。

長嶋会長 不動産においても富裕層の買う物件と、所得の低い弱い立場の人が買える物件が明らかに違ってくる2極化、3極化の傾向がさらに強まるのではないか。

Q 庶民が買えるような不動産投資としてお奨めの商品はないか。

長嶋会長 個人的には、少額から投資できて投資対象先に不動産を組み入れることができる不動産投資信託のリート(REIT)が割安で放置されているので、オフィスのリートとかよいのではないか。

  
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