中学受験が気になったら、はやめに夫婦で話し合いを
お母さんがいい出し、お父さんがなんとなく認めて始まる中学受験は、後からつらくなることが少なくありません。中学受験は親のサポートなしでは成り立たちません。その役割の多くは、いつもそばにいるお母さんになりがちです。お母さんもある程度それは納得していますが、すべてを担うことを望んでいるわけではないのです。
やがて「『受験をさせた方がいい』といったのは自分だけど、あなたも賛成したわよね? だったら、あなたも少しは協力しなさいよ!」と不満をぶつけてきます。「夫が協力してくれない」というストレスが溜まってくると、夫婦ゲンカに発展するだけでなく、イライラから子どもにもきつい言葉を投げてしまうことも。
すると、子どもは、お母さんが怖いから仕方なく勉強をするか、もっと深刻になると、お父さんとお母さんがケンカばかりしていることで気持ちが不安定になり、勉強どころではなくなってしまいます。
そうならないためには、まずは夫婦でしっかり話し合うことです。
しかし大手中学受験塾の入塾テストが始まるギリギリの時期にそれをやってしまうと、お互いの意見のすり合わせができていないのに、「もう来月には入塾テストが始まってしまうの。とりあえず、テストだけ受けさせて、後でゆっくり考えましょ!」と、その場しのぎの行動をとるようになってしまいます。
こうなったとき、多くの場合はいわれるままに入塾することになります。一度、塾に入ると、よほど親がしっかり自分の考えを持っていない限り、塾のペースで進んでいくことになります。話し合いは早めにしておきましょう。