2024年7月12日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年1月22日

 オースリンは日本専門家であり、日本についての、とかく批判的、特に右傾化に批判的な中で、日本擁護の論説を展開しています。

 表題は、“Have No Fear, Abe Is Here”で、文字通り翻訳すれば、「皆心配するな。安倍が居るから大丈夫」となりますが、内容は、「安倍は皆が心配するような人物ではない」と言う趣旨になっています。

 リーは、東アジア全体の戦略的立場から、日本が、米国にとって確固たる、むしろ強固な同盟国になることを期待し、日本が対中外交で毅然たる態度を取ることに好感を示しています。

 二つとも安倍政権支持の姿勢であることは、真に日本の実情を知っている評論家、あるいは、些事に関心なく戦略的に考える評論家の間では、安倍内閣に対する正確な認識と支持が存在すると考えて良いのかもしれません。

 しかし、一般のジャーナリストによる解説的記事の中には、日本の右傾化批判は数多く散見されます。

 日本の右傾化の議論に対しては、国際的比較を用いることが出来れば、それが最善であるように思います。例えば、冷戦時代には、「あなたは、国を守る戦争に参加しますか?」というような世論調査が行われていました。世界各国の平均値が80%以上であったのに対して、日本は50%より遙かに低かったように記憶します。おそらくは、現在は世界が80%に対して、日本はやっと50%を超した程度ではないかと想像されます。それならば、正常化であり、右傾化ではないでしょう。むしろ、日本は今なお、世界的に非常識な平和国家であり、その修正が必要であるという事実の認識を世界に広めた方が良いと思います。

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