経済発展と安定させるリーダーの育成を
今、南アフリカの政治に最も必要なことは経済であり、野党も経済成長政策を考えるべきであろう。これはアクションSA党の考えでもあるようだ。
もう一つ重要なことは、ラマポーザ現大統領を大事にすることではないか。現下の情勢で、経験や能力などの面からラマポーザに勝る政治家はいない。
ANCは自己改革を行い、新たな、良い指導者を育成していくことが一層重要である。ANCに喝を入れる意味でも、連合政権は悪いことではないかもしれない。戦闘的な人種主義や不必要なラディカリズム、既得権益主義を排し、地道な政策を追求する党にすべきだ。
ズマ前大統領は、劣化した指導者の象徴になってしまった。アパルヘイト闘争であれ程の力を発揮した女性達や青年達も不思議な過激勢力となり、党内闘争に明け暮れるグループに堕した。
南アフリカにはこの困難な時代を乗り越えていく必要がある。南アフリカは、かつてサブサハラのGDPの4割を占め、国際的企業も擁し、サブサハラ一番の経済大国だった。
最近の見積もりによると、向こう3年内にナイジェリアが南アフリカを経済的に追い越すとの見方もあるという。アフリカ全体の安定のためにも南アフリカの発展と安定が強く望まれる。